絵本の翻訳には英語力だけでなく日本語力も必要!おすすめの翻訳絵本も紹介
絵本は世界を学ぶために最適な教材です
日本は世界有数の絵本大国であることをご存知でしょうか。出版数や絵本作家の数はもちろんのこと、内容の質の高さも評価されており、実際に多言語に翻訳された翻訳絵本が世界中で印刷、出版され、ベストセラーとなっている作品が数多くあるのです。
また、絵本というのは各国の”お国柄”が出やすく、外国の絵本を読むことでその国の生活や文化、考え方を学ぶことができる素晴らしい教材にもなります。
今回の記事では、そんな絵本翻訳についてご紹介してまいります。
絵本の翻訳の難しさ
絵本は子ども向けのものであり、内容もシンプル。文章も短いものが多いので翻訳の分野の中で簡単だと思われがちですが、実はむしろ翻訳においては難しいジャンルであると言えるでしょう。
というのも絵本は一般的な本よりも子どもの想像を含まらませるために文章以外に”余白”を残し、行間を読む場面が多いという特徴があります。
また、絵本には対象年齢が設けられており、対象となる子どもの年齢や月齢の語彙力に合わせた言葉を使って、いかに子どもたちが分かりやすく、面白く、想像力を掻き立てられるかが重要になってくるのです。
産業翻訳では原文に忠実に翻訳を行うことが原則であり、原文にはない情報を補足することは慎重になる必要があることに対し、絵本の翻訳ではそういう訳にはいきません。絵本の翻訳では多角的に原文にアプローチすることが必要となり、翻訳者によって同じ原文でも様々な表現があるため、言語能力が絵本翻訳では如実に表れるのです。
絵本の翻訳で大切なこと
絵本には言葉を覚えている過程である子どもたちが遊びながら身に着けていくための大切な役割があり、また読み聞かせに多く利用されるという点も翻訳を行う上で非常に重要となります。そのため音の響きや韻の踏み方も大切となり、絵と文書のバランスを見ながらリズム良く、簡潔に表現することが大切です。
つまり、絵本の翻訳には英語力以上に日本語の能力が重要であると言えます。良い日本語をたくさん知っていることは、絵本の翻訳に最大限に活かすことが出来るでしょう。
日本語は「オノマトペ」が豊かな言語です。これを絵本で活用しない手はありません。英語での文章を日本語のオノマトペに置き換えることで、リズム良く楽しい文章を作ることが出来るのです。
絵本を日本語に翻訳する作業を通して、日本語の素晴らしさを知る機会になるでしょう。実際に絵本の翻訳家たちは翻訳の作業を楽しまれている方が多いように思います。
英語の翻訳絵本おすすめ5選
おすすめの英語の絵本、または日本語で翻訳された海外の絵本を紹介します。どれも「また読んで!」と子どもたちからお願いされること間違いなしの素晴らしい作品です。ぜひお子様の想像をかきたてる環境作りにお役立て下さい。
「はらぺこあおむし」
世界的ベストセラー エリック・カールの代表作
絵本の文章を歌詞にした歌も大人気
あざやかなコラージュが大人も子ども楽しめる1冊
「スイミー」
谷川俊太郎さんの翻訳で誰もが知っている「スイミー」は大人もうっとりしてしまう素敵な絵が印象的ですよね。
英語版のスイミーには谷川さんの日本語の翻訳も一緒に掲載されており、1冊で英語と日本語の両方を楽しむことができるのです。
声に出して読むことでシンプルな言葉の響きと力を親子で感じていただきたいです。
「ふたりはともだち」
かわいい二匹のかえるのやりとりは微笑ましくてちょっぴり切ない・・・。子どもだけでなく大人の心にも響くストーリーです。
国語の教科書にも採用されているため、小さなお子様だけでなく児童書として幅広い年代におすすめ。
「かいじゅうたちのいるところ」
数々の絵本の賞を獲得しているロングセラーの絵本です。
表紙を見ると恐ろしいかいじゅうが登場するように感じますが、読んでみると小さなしかけがたくさんあり、物語の世界に夢中になること間違いなしです。
子どもの心の豊かさに気付かされる1冊。
「おやすみなさいおつきさま」
世界中で読まれているこのお話は、子どもが眠る時の読み聞かせにぴったりのベッドタイムストーリーです。
想像力をかきたてる不思議な「みどりのおへや」でページをめくるごとに気持ちよく眠りへと誘われるこの絵本。ぜひお子様のおやすみ前の時間に読み聞かせる一冊としていかがですか。
お気に入りの絵本を翻訳してみませんか?
英語学習のために新たに絵本を買わなくても、手持ちの大好きな日本語の絵本を英訳していただく、あるいは海外の絵本を日本語に訳して子どもに読み聞かせたり、親子で一緒に読むことで楽しさは増すかと思います。
翻訳会社JOHOでは絵本の翻訳にも対応しております。英語はもちろん多言語で翻訳が可能ですので、希望の言語で絵本の世界を楽しむことができます。
お見積もりは無料です。ぜひお気軽にご相談、お問合せくださいませ。