漫画を英語に翻訳するには高いスキルが求められる
海外での漫画の需要は日本を超えている
漫画と言えば日本が世界に誇るコンテンツの一つ。英語でも「manga(マンガ)」という単語で浸透しています。
そんな漫画ですが、近年は紙の本からWebサイトやアプリといった電子書籍のデジタルへの移行と共に、少子高齢化が進む日本では実は読者が急激に減少しているそうです。
一方、世界的に見てみると、アメリカを始めフランスやタイ、インド、ベトナム等、様々な国と地域では「漫画が好き」という人はまだまだ多く、売上も増加しているとのこと。
実際に日本の漫画やアニメに憧れて日本に旅行や留学に訪れたり、コスプレを楽しむ海外のファンや漫画家を目指す方も多いですよね。
しかし、環境や言語によっては最新刊の販売が遅れたり、対応が追いつかないケースもあります。
この状況により、今、急速に需要が高まっているものが「漫画翻訳」です。
「日本の漫画が読みたいけれど日本語が分からない。英語に翻訳して欲しい。」
そんな海外のファンに向け、多くの出版社では人気の作品の英語版、中国語版、韓国語版、タイ語版など、様々な言語に対応した翻訳バージョンを出版(配信)しています。
しかし一般的な書籍や書類等の文と漫画とでは、翻訳の方法は大きく異なります。
漫画翻訳には高度なスキルが必要
漫画翻訳とは、作品内に書かれたセリフやテキストを英語などの別の言語へ翻訳するものですが、ただ翻訳すれば良いわけではなく、ストーリーの内容はもちろん作品の持つ世界観や各キャラクター、ページやコマごとに展開されるストーリを理解した上で翻訳を行わなければなりません。
文化的に理解が難しい場合には、読んでいて邪魔にならによう注釈などの説明も加える必要が出てきます。
中でも漫画には日本語独特のオノマトペによる表現や効果音が多用されており、これらについても国ごとの読者に伝わりやすいよう翻訳しなければならず、映画の吹き替えのように規則やルールもあるため、翻訳者には英語力の他、非常に専門的で高いレベルの経験と力が必要となる翻訳のジャンルになります。
漫画翻訳の主な方法
日本語で書かれている漫画の場合、まずはテキストを英語や中国語など翻訳したい言語に翻訳します。
その後、翻訳したテキストを元の日本語があった吹き出しや背景に置き換えるのですが、イラストに考慮しながら言語の文字を読みやすいよう配置しなければなりません。
最近はこれらの漫画の翻訳にかかる膨大な作業の負荷や時間を軽減するために、AIを活用した翻訳システムが日本の企業によって開発され漫画翻訳や英語の多読の学習などに利用され始めています。
漫画翻訳に必要なこと
漫画翻訳を行うには「漫画が趣味」「漫画が好き!」という要素はもちろん大切ですが、作品をビジネスとして俯瞰してチェックできる冷静さも重要です。
そして描かれている作品の雰囲気やキャラクターの個性に合わせた英訳を日本語版と同じように再現できること、正しい文法が使って翻訳することが可能であること、ネイティブでも違和感のない自然なセリフを作成すること等があります。
そんな大変な業務ではありますが、自分の翻訳した作品を世界中の人に読まれ、ある意味、作品作りに関われているわけですから非常にやりがいを感じられるはずです。
JOHOは漫画翻訳もサポートします
以上、今回の記事で紹介したように、漫画翻訳は専門の知識やスキル、技術が必要となり、基本、翻訳家なら誰でも出来るという分野ではありません。
しかしどうしても海外の漫画で読みたい作品があるといった際には、翻訳会社へ依頼を試してみるのはいかがでしょうか。
多言語翻訳会社であるJOHOは、多数の取扱い言語の他に、対応している翻訳の分野も多彩であるという特徴があります。
コミックやデジタルの漫画翻訳はもちろん、これまで多くのアニメや動画の翻訳や台本の書き起こし等も行っています。
お預かりしたデータや情報に対する管理体制も徹底しておりますので、安心してご依頼いただけます。
翻訳サービスを通して皆様が希望を叶えられるようサポートさせていただければ幸いです。