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英語翻訳のコラム

英文和訳のコツを解説!正確に訳すポイントや勉強法も解説

2025年03月21日

英語を日本語に訳す際に、「ニュアンスが上手く伝わらない」「直訳すると意味が不自然になる」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

英文和訳では単に単語を置き換えるだけでなく、基本ルールやコツを理解することが大切です。

そこで本記事では、英文和訳のコツを分かりやすく解説し、翻訳スキルを磨く勉強法についても紹介します。

本記事を読み終えるころには翻訳スキルが向上し、より正確で自然な和訳ができるようになるはずです。

英語のニュアンスをしっかり伝えられるようになりたい人は、ぜひ最後までご覧ください。

英文翻訳が難しい理由

英文翻訳が難しい理由

英語を日本語に翻訳するのが難しい主な理由は、以下の2つと考えられます。

  • 直訳と意訳のバランスを取る難しさ
  • 英語と日本語の文法構造の違い

直訳は英単語をそのまま日本語に置き換える方法ですが、文脈によっては不自然な文章になり、意味が正しく伝わらないことがあります。

一方の意訳では文章全体のニュアンスや背景を考慮して訳しますが、原文と異なるニュアンスになることもあるため、適切に使い分けることが重要です。

英語と日本語では、文章の語順(文法構造)が大きく異なります。

  • 日本語:主語→目的語→動詞
  • 英語:主語→動詞→目的語

例えば英語の「I love cats.」をそのまま訳すと、「私は愛する猫を。」と意味が反対になるため、翻訳の際には語順を調整する必要があります。

これらの要素を意識しながら翻訳を行うことが、英文の翻訳が難しいとされている理由です。

英文和訳の基本ルール【事前に確認】

英文和訳の基本ルール【事前に確認】

英文を正確に和訳するためには、翻訳前に押さえておくべき2つの基本ルールがあります。

基本のルールを理解したうえで翻訳を進めると、より自然で分かりやすく和訳できるでしょう。

単語の意味を正しく捉える

英語の単語は文脈によって意味が変わることがあるため、単語の意味を正確に理解しましょう。

例えば、「off」という単語は以下のように複数の意味を持ちます。

  • 停止
  • 離れる・離れて
  • 割引

「割引」のOFFは、The shoes are 20% off. となり、日本語だと「その靴は20%割引になっている」という訳になります。

ただ「停止」の意味の場合は、The lights are off.で訳すと「ライトが消えている・ついていない」です。

同じ単語でも文脈によって意味が異なるため、単語が持つ複数の意味を理解することで、誤訳を防いで正確に翻訳できます。

主語・述語の関係を正しく把握する

英語を日本語に翻訳する際は、「主語」と「述語」の関係性を把握することが重要です。

以下では日本語と英語の違いをまとめました。

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主語 述語
日本語 文脈から明らかな場合は省略することが多い 文の最後に置かれる
英語 原則として省力しない 主語の次に置かれる

日本語は語順が柔軟なため語順が変わったとしても、おおよその意味を理解できますが、英語は厳密に語順が決められています。

和訳する際は英語の主語と述語の関係を正しく理解し、日本語として自然な語順に整えることが大切です。

長い英文和訳をスムーズかつ正確に行うコツ

長い英文和訳をスムーズかつ正確に行うコツ

以下では、長い英文を効率よく正確に和訳するコツを4つ解説します。

長文の英語を和訳する際は多くの情報を処理する必要があるため、読むだけで疲れてしまうことがあります。

特に試験や仕事など時間制限がある場合は、焦ってしまい余計に訳が難しく感じることもあるでしょう。

そんな時には上記のポイントを参考にして、ぜひ長文の和訳力を高めてください。

代名詞の種類と意味を明確にする

英文を和訳する時は、代名詞(he, she, it, they など)が指す内容を正しく把握することが重要です。

特に長文で代名詞が何を指しているのかを見失うと、誤訳の原因になります。

英語の代名詞には以下のように様々な種類があり、文中で主語や目的語として使われます。

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代名詞の種類 意味
人称代名詞 I,you,he,she 話し手や利き手、または第三者を示す
指示代名詞 this,that,these,those 特定の物や人を示す
不定代名詞 all,something,everyone 不特定物や人を示す
疑問代名詞 what,who,whice 質問をする際に使用
関係代名詞 who,that,which 名詞を説明する文をつなぐ

代名詞はスムーズな会話や文章に欠かせないため、種類や意味を明確にすることが大切です。

直訳と意訳を使い分ける

英文和訳では、直訳と意訳を適切に使い分けることが重要です。

直訳だけにこだわると「読みづらい」一方で、意訳しすぎると「本文とのニュアンスが異なる」になる可能性もあります。

【例文】He broke the silence.

  • 直訳:彼は沈黙を破った
  • 意訳:彼は口を開いた

どちらの訳が適切かは、文章の流れや文脈によって異なります。

直訳で分かりづらい場合は、自然な表現に言い換えることも大切なため、状況に応じてバランスよく使い分けましょう。

意味のかたまりで区切る

意味のかたまり(チャンク)ごとに区切って理解するのも効果的です。

英語の文章は日本語と比べて長い傾向があるため、一気に訳そうとすると、意味が取りにくくなります。

具体的には以下の英文和訳の例題で確認してみましょう。

【例文】The project that we started last year /with the aim of improving efficiency/ has finally shown positive results.

①:The project that we started last year
→昨年私たちが始めたプロジェクトは
②:with the aim of improving efficiency
→効率を向上させることを目的として
③:has finally shown positive results.
→ようやく良い結果を示した

意味のかたまりごとに区切り、まずはその部分の意味をしっかり理解しましょう。

その後、次の部分に進むことで、全体の文脈を失うことなく和訳できます。

接続詞の使い方を意識する

正確に和訳するためには、接続詞(because, however, therefore など)の役割を正しく理解することが重要です。

英語の接続詞は、文と文・句と句・または単語と単語を繋げる役割を持っています。

【主な接続詞】

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接続詞 意味 例文
and そして I like coffee and tea.
(私はコーヒーと紅茶が好きです。)
but しかし It’s cold, but sunny.
(寒いが晴れている。)
because なぜなら I stayed home because I was sick.
(病気だったので家にいた。)
if もし If it rains, we’ll stay inside.
(もし雨が降ったら、中にいます。)

接続詞を適切に使用することで、文章に論理的なつながりを持たせ、読み手にとって分かりやすい文章を作ることができます。

しかし必要以上に接続詞を使うと、意味が重複したり冗長に感じられたりするため、過剰な接続詞の使用には注意しましょう。

目的に合った接続詞を見極めることが大切です。

英語和訳を勉強する方法

和訳のスキルを上げるには、以下の実践的な勉強方法がおすすめです。

上記は、翻訳のスピード・精度を高めたい人や、翻訳の仕事に関心がある人にもおすすめです。

初心者から上級者まで役立つ方法のため、自分に合った方法を取り入れて英文和訳のスキルを向上させましょう。

短い英文から和訳する

最初から長文の英語を訳すのではなく、ニュース記事や会話文などの短い英文から取り組むのがおすすめです。

いきなり長文を訳そうとすると、文の構造が複雑で混乱しやすく、時間もかかります。

短い文であれば集中しやすく、基本的な文法や語彙・訳し方をしっかり理解し、自信をつけることが可能です。

基礎が固まったら徐々に長文に挑戦することで、より複雑な構造や表現に対応できるようになります。

プロの訳と比較する

プロの翻訳者がどのように意訳や直訳を使い分けているのかを理解することは、和訳のスキルを高めるために効果的です。

英語の本で翻訳された作品を参考にして、自分が訳したものと日本語訳を比べることで、表現の違いを学ぶことができます。

この勉強法は、すでにある程度の英語力を持っている中級者や上級者に特におすすめです。

また翻訳の仕事に興味がある人や、より精度の高い翻訳を目指している人にも適しています。

Google翻訳などのAIを活用する

GoogAI翻訳ツールを活用することで、和訳の精度を上げるだけでなく翻訳作業の効率化にもつながります。

単語の意味を確認するために辞書や単語表を使うことも重要ですが、毎回だと時間がかかってしまうでしょう。

ただこれらのツールは瞬時に翻訳を提供できるものの、AI翻訳が必ずしも正しいとは限りません

翻訳をそのまま鵜呑みにするのではなく、必ず自分で確認し、違和感があれば修正を加えることが大切です。

英文和訳の役に立つツール

英文和訳のスキルを上達させるには、適切なツールを活用することも重要です。

そこで以下では、英文を和訳する際に役に立つツールを3つ紹介します。

英文和訳の役に立つツール

翻訳作業がスムーズになり、理解力や表現力も向上するためぜひ活用してみてください。

オンライン辞書

オンライン辞書は、意味を深く理解したい時や単語の使い方に迷った時に役立ちます。

【活用方法】

  • 文脈に合った単語の意味を調べる
  • 正しい発音を確認する

オンライン辞書の多くは無料で使用でき、音声機能で意味や発音をチェックできるものもあります。

オンライン辞書は、英文和訳の初心者から中級者におすすめです。

また英語ナレーションや英語ヒアリングを学びながらリスニングの練習をしている方にも役立つでしょう。

翻訳支援ツール

翻訳支援ツールは、翻訳作業の効率を高めるためのソフトウェアです。

【活用方法】

  • 長文や専門的なテキストを翻訳する時
  • 一貫した訳語や表現を保ちたい時

無料版と有料版があり、それぞれに違いがあります。

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無料版 基本的な翻訳支援機能を提供
有料版 より多機能で大規模な翻訳プロジェクト向け

プロの翻訳者や頻繁に大量の翻訳作業を行う人におすすめです。

また、英文の和訳勉強を行っている学生が効率的に学習を進める際にも活用できます。

\ワンプラネットでも翻訳可能です/

英語コーパス

英語コーパスとは、大量の英語データから集められた言語データベースです。

実際のデータを参照しているため、英語の自然な使い方を学ぶことができます。

【活用方法】

  • 単語がどのように組み合わされているのか確認したい時
  • 実際に使われている英語表現を学びたい時

英語の単語がどのように組み合わさり、どのような表現が使われているかを確認できるため、和訳のスキル向上に役立ちます。

英文和訳のコツを学んでいる方にとって、より自然で正確に和訳するための重要な勉強ツールになるでしょう。

英文和訳のコツを押さえて正確な訳を目指そう

英文和訳を行う際、ただ単に単語を確認し直訳するだけでは正確に訳せません。

英文和訳を上達させるには、以下の基本ルールを理解することが大切です。

  • 単語の意味を正しく捉える
  • 主語・述語の関係を正しく把握する

また長文の翻訳では、文脈や文法構造を理解し、適切な方法で訳すことが求められます。

今回紹介したコツやツールを把握した上で、和訳スキルを磨いていきましょう。

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