翻訳言語別コラム

英語を学習するなら「中学校の教科書」がおすすめ

英語の翻訳の勉強を自分で始めようと思った時、まずは教材や参考書をお探しになるかと思います。
しかし本屋さんに行ったりWebで検索してみると、英語や翻訳に関する本というのは本当にたくさんの種類が出版されており、どれを選べば良いのか悩まれる方が多いのではないでしょうか。
中には、「これだけで簡単に英語の翻訳ができるようになる！」「これを聞けば英語がペラペラになる！」等、魅力的な謳い文句が書かれているものもあり、ますます手にとってみたくなるでしょう。
しかし、何も新しい教材を買う必要はありません。
英語や翻訳の学習をするにあたり一番おすすめの教材は、私たちが活用してきた「中学校の英語の教科書」なんです。
基本的に英語や翻訳の教材というのは情報を「インプット」するためのもの。実際に英語を話したり翻訳の技術を身に着けるためには、同じように「アウトプット」する機会を持つことが重要になります。
とはいえ、日本で暮らしていると、英語を話したり翻訳が必要な機会はなかなかありませんし、おすすめした中学校の教科書も他の教材と同じようにインプット用のものです。
ではそれでもなぜ中学校の教科書をおすすめするのか。その理由を以下に解説していきましょう。

英語や翻訳の勉強に教科書が良い理由１．専門家により頻繁に改訂が行われている

学校で使われている教科書というのは、5年に1回の頻度で改訂が行われています。
一方で、市販されている一般の教材というのは20年以上同じ内容であることが少なくありません。
しかも英語教育の第一線で活躍している日本人およびネイティブの専門家が集まり、新しい情報を提供して制作されているのです。
「日本の英語の授業は実践で役に立たないから勉強する意味がない。」
なんていうことがスタンダードな事実かのように言われているのを今でもよく耳にしますが、それは教える側の教師や学校の資質の問題であり、教科書が問題ではないのです。

英語や翻訳の勉強に教科書が良い理由２．文法・文型が学びやすい

英会話はもちろん、翻訳を行う上でも正しく文法を理解していることは非常に重要ですが、日本語と英語の文の構成は全く違うため習得が難しく、多くの人が英語の学習につまづく要因でもあります。
しかし中学校の教科書は、この文法や文型を学ぶことにおいて最も適した教材であることをご存知ですか？
市販の教材の場合セクションやシーンごとにまとめられていることが多く、きちんと全体の文法を習得するにはかなりの時間がかかります。
一方で教科書の場合は包括的に学べるように作られており、”学んだ知識を使いながら次のセクションに挑戦していく”という積み上げ式でしっかりと定着できるような体系が取られているのです。

英語や翻訳の勉強に教科書が良い理由３．実用的で自然な文章

先述した通り、教科書は5年に一度の頻度で改訂されているだけに、時代に合った言葉や会話でストーリーが作られています。
日本語でも同様、言葉というのは変化が激しいもの。
中学校を卒業して随分経っている人が今英語を使おうとすると、当時勉強していた言い回しが使われていないと感じるのは言わば当たり前のことです。
学ぼうとしている今、この変化にもしっかりと着目しながら作られている教科書をもう一度購入してみると、自分たちが中学生だった頃との違いに気付くはずです。

英語や翻訳の勉強に教科書が良い理由４．費用が安い

市販されている教材と比べて、教科書はリーズナブルなこともおすすめするポイントです。
書店では一般的に500円前後で販売されているので、これから勉強を始めたいという方も手に取りやすい価格でしょう。
また、より習得を向上させる音声CD付きの解説書もあり、1冊2,700円で販売されています。2つ合わせても3,000円弱で質の高い学習教材が揃えられるのは非常に魅力ですよね。

教科書で学んだ知識をアウトプットするにはオンライン英会話が便利

以上のように、英語や翻訳の学習に中学校の教科書は非常に有効ですが、最初に述べたように教科書で学んだことをアウトプットしていくことが英語の習得には重要となります。
そこで、オンライン英会話を利用してみることをおすすめしたいと思います。
最近は対面だけでなく、いつでもどこでも自分の好きな時間と場所で英語の学習ができるオンライン英会話サービスが増えており、サービスの内容も充実しています。
通学する英会話スクールよりも費用も安く、レベルに合わせて対応してもらえるので英語を学びたい方にとって大変便利です。
また、自分で先生を選ぶことが可能なので、日本語が話せるネイティブやバイリンガルの日本人の先生を選ぶことで日英・英日の翻訳に特化したレッスンを受けられる可能性もあります。