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翻訳マネージャーコラム

海外の節分

2022年02月21日

海外にも節分はあるの?

2月3日は節分です。節分といえば豆まきですね。大きな声で「鬼は外!福は内!」と叫びながら、炒った豆(大豆)を鬼に向かって投げ、年の数だけ豆を食べます。この豆まきには、邪気払いや厄払いの意味があることをご存知でしょうか?

節分は日本独特の行事ですが、海外にも節分に似ている行事は存在します。今回のコラムでは、世界中の「厄払い」「魔除け」にまつわる行事を紹介します。

節分の意味と由来

海外の節分に似た行事に移る前に、まずは日本の節分について調べてみました。

日本文化の多くが中国から伝来しているように、節分も中国の「追儺(ついな)」と呼ばれる宮中行事が元となっています。追儺は、旧正月の前日に行う行事で、疫鬼を恐れさせる舞を披露し、そのあと疫鬼を外に追い出します。その行事が平安時代に日本に伝わり、現在の節分へと変化していきました。

節分には「季節を分ける」という意味があり、暦上、冬から春に変わる「立春」の前日に行われます。昔から、季節の変わり目には「邪気」が入り込み、病気になりやすくなると考えられていました。そこで、邪気を「鬼」に見立てて追い払う行事が生まれたのです。

世界の節分に似た行事

日本と同じ節分文化は海外にはありませんが、似ている行事はあります。ここからは、厄払いや魔除け、そして年の数だけ何かを食べる世界の行事を紹介します。

中国

日本の節分が中国から来たのにもかかわらず、現代の中国では、立春の前日(節分)に何かをするという慣習はありません。中国では、春節(立春・旧正月)を盛大にお祝いするので、節分は根付かなかったのかもしれませんね。中国での春節は、家族や親戚が集まってお祝いする最も重要な日とされています。

韓国

韓国では、旧暦の1月15日に、その年の最初の満月を祝う習慣があります。その日のことを「정월대보름(チョンウォルテボルム)」といい、一年の無病息災を願う日となっています。

チョンウォルテボルムの翌朝には、豆まきと少し似ている「부럼(プロム)」という風習を行います。プロムは、落花生やクルミなどの硬い実を歯でボリボリと割って食べること。これには歯も全身も健康になるという願いが込められています。

フィリピン

フィリピンには、イースターの前日である「パームサンデー(Palm Sunday )」という日があります。”palm”とは植物のヤシのこと。その日、ヤシの葉で作った織物(palaspas)を教会に持っていくと、神父さんがそれを祝福してくれます。それを家に持ち帰り、魔除けとして家の玄関や窓に飾ります。

イギリス

イギリスでは、男性は4がつく年、女性は7月つく年が厄年といわれています。厄年の男女は、年の数だけ木の実を集めに行きます。そして、それを3日間外に置いておき、庭先で焼きます。焼くことで、厄払いができると考えられています。

スペイン

スペインでは、男性の厄年が24歳と44歳、女性の厄年が14歳と34歳といわれています。その年齢になる男女は、家族や親戚が見守る中、年の数の馬肉片を食べるという風習があります。そのあとは、ダンスパーティ―で夜まで盛り上がります。

トルコ

トルコにはさまざまな宗教があり、宗教によって厄年の考え方が異なります。一般的には、女性が13歳、33歳、53歳、男性が23歳、43歳、63歳が厄年であると考えられています。厄払いの風習としては、等身大の泥人形を作って川に流すという方法があります。

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豆まきで鬼を追い払う節分は、日本独自の文化です。節分を「季節の変わり目に厄払いをするための行事」と考えると、それに似た文化が世界中に多くあることをご紹介しました。もともとは中国から伝わった節分ですが、現代の中国に節分のような風習がないことは興味深いですね。また、ヨーロッパの国々に、厄年という概念があることは意外だと思いました。

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