ウクライナ語翻訳を行うためにはウクライナの歴史を知ることが重要
ウクライナの歴史
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻により、ここ数年、テレビやネット等さまざまなメディアでウクライナに関する情報を耳にする機会が増えました。
一日でも早く平和が訪れるのを願うとともに、今回の記事ではウクライナ語翻訳についてスポットを当て、ウクライナの歴史や文化、ウクライナ語の特徴や日本語への翻訳のポイントについて簡単に紹介してまいりたいと思います。
ウクライナはロシアとEUの国々に挟まれた場所に位置し、人口はおよそ5000万人を超えます。小麦がたくさんとれ、国旗に使われている青と黄色は青空と小麦畑を表しています。
最大の都市はニュースでもよく耳にする首都「キーウ(キエフ)」です。
ウクライナはこれまでさまざまな大国に支配されてきた歴史を持ちます。
1922年にソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)が出来た際、ウクライナは共和国の一つでした。
1986年にはウクライナのチェルノブイリ原発事故が起き、日本の歴史の教科書にも掲載されているので多くの人が知っているかと思います。
ソ連が崩壊した後1991年にウクライナは独立を宣言し、国内でも親ロシア派と新欧米派による対立を続けてきました。
ウクライナの文化
このような戦いの歴史を持ちながら、ウクライナは音楽やダンス、芸術、建築物など素晴らしい文化を持っています。
それはウクライナ語にもよく表れており、その美しい響きと複雑な形態、音韻は、”詩的な言語”とも評されています。
ウクライナには神話や伝説も多く、壮大でロマンのある物語が芸術や音楽にも大きな影響を与えていること、そしてそれが現代のウクライナの人々の生活にまで深く根ざしているのです。
なお、現在のロシア侵攻の中でウクライナにある歴史的建造物や文化財が次々と破壊されており、非常に残念な状況にあります。
現代まで守り抜かれたウクライナ語
それでは次に、ウクライナ語について紹介していきましょう。
ウクライナ語はインド・ヨーロッパ語族スラヴ語派の東スラヴグループに属し、文字はキリル文字を使用。ウクライナの公用語として約4000万人以上の人々に使用されている言語です。
実はウクライナ人の中で約12%はロシア語を母語としており、他にベラルーシ語やポーランド語、チェコ語、ロマ語などを使う地域もあります。一方でロシア人の約35%がウクライナ語を準母語としています。
歴史的に見ると、ロシアの支配下に置かれていた間、ウクライナ語の使用は禁止令が発せられており、一部の地方や知識階級の人々のみで話されていました。
独立後には公用語として復活し積極的に母語としての教育が行われ、これだけの歴史の波に揉まれながらも失われずに守られてきた言語なのです。
需要高まるウクライナ翻訳
ウクライナの不安定な情勢により日本でも避難民を受け入れ、教育や就労、生活の支援を行っています。
しかしそこで問題となっているのが言葉の壁で、ボランティア活動を中心に、ITやテクノロジー等の分野でウクライナ語翻訳のニーズは高まっています。
実際にウクライナ語講座の受講者は増加傾向にあり、ウクライナの方へ必要なサポートや相談を行うために少しでも言葉を習得したいという思いを持った方がたくさんいることが分かります。
そんな中で注目をされているのはAIによる自動翻訳で、法人向けに翻訳のサービスを行っているIT企業では英語や中国語などの言語に加えウクライナ語の機能を追加する等の対応を実施しています。
また、少しでも迅速に対応できるよう、辞書を持ち歩く代わりに携帯型の通訳機を利用する現場も増えており、在日ウクライナ大使館や支援活動団体に無料で通訳機を提供しているメーカーもあるそうです。
もっと気軽なものではgoogleを代表とした翻訳サービスで、ダウンロードをすることなく、テキストで入力して翻訳することはもちろん音声や画像からも即座に翻訳できる機能もあるため、上記のような通訳機がなくてもある程度の翻訳を行うことは可能です。
しかし正確な翻訳が必要となる公的な証明書や資料などはこのようなサービスではなく、プロの翻訳家に依頼することがおすすめ。
JOHOは多言語翻訳会社ですので、ウクライナ語翻訳に対応しております。翻訳技術が高いことはもちろん、ウクライナの文化や背景にも精通した翻訳家が在籍しておりますので、精度の高い翻訳を提供することが可能。
ぜひお気軽にお問合せくださいませ。