フィンランド語と英語の翻訳が難しい?フィンランドで英語が通じる理由とは
フィンランド語は他の北欧の言語と異なる
フィンランド以外の北欧の国、例えばスウェーデン語やノルウェー語、デンマーク語は
北ゲルマン語というグループにあり、また英語、ドイツ語、オランダ語といったゲルマン語派にも属しています。
そのため、これらの北欧の言語は英語と似ている点が多く、お互いの言語を聞くと何となく何を言っているのか分かる場合が多いようです。
一方でフィンランド語はというとフィン・ウゴル諸語という言語のグループにあり、このグループの言語はスカンジナビア、西シベリア、ハンガリーを含む東ヨーロッパに分布されています。
このことからも分かるように、フィンランド語というのは他の北欧の言語と異なる言語であると言えます。
フィンランド語は英語圏の人にとっても難しい言語
”英語を母国語とする人が習得するのに時間のかかる言語”はどこの言語だと思いますか?
「北欧の言語は難しい」ということを耳にしたことがある人も多いかと思いますが、「Foreign Service Institute (FSI)」というさまざまな言語に関する情報を調査する機関によると、その北欧の言語の中でも最も難しい言語としてフィンランド語とアイスランド語がカテゴリーされており、特にフィンランド語はより英語を話す人にとって難しいとされています。
その理由として、先に挙げたようにフィンランド語と英語は属するグループが異なる言語であるということ、そしてそれは双方の文化が大きく違うということも意味しています。
ちなみにフィンランド語以上に英語圏の人にとって最も習得が困難とされている言語には、日本語や中国語、韓国語などアジア圏の言語がカテゴリーされています。
これらの言語では使用している文字も違うことから、更に習得に時間がかかるのでしょう。
<英語を母国語とする人が習得するのにかかる時間一覧>
※カテゴリーの数字が大きくなるほど習得に時間がかかる。
※習得時間は「FSI」調べを参照。
■カテゴリー1(23~24週間)
アフリカーンス語
スウェーデン語
ノルウェー語
デンマーク語
オランダ語
フランス語
イタリア語など
■カテゴリー2(30週間)
ドイツ語
■カテゴリー3(36週間)
インドネシア語
マレーシア語
スワヒリ語
■カテゴリー4(44週間)
アイスランド語
エストニア語
フィンランド語
グルジア語
ハンガリー語
ラトビア語
モンゴル語
ロシア語
タイ語
ベトナム語など
■カテゴリー5(88週間)
日本語
広東語
北京語
韓国語
アラビア語
フィンランド人が英語を話せるのは何故?
以上のようにフィンランド語と英語は言語としても異なり、英語圏の人にとって習得するのが困難だとされているのにもかかわらず、フィンランドではほとんどの場所で英語が通じます。
それは若者だけでなく高齢者の方も同様で、多くのフィンランド人が流暢な英語を話すことが出来るのですが、それは何故なのでしょうか?
フィンランドでは、日本と同様小学校から授業で英語を習っているようですが、子どもたちが楽しめるよう教科書のストーリーが工夫されていたり、よりリアルな英語が身に着くよう定期的に見直しがされ、口語や発音にも力を入れているようです。
また、子ども向けの英語の映画やテレビ番組にはフィンランド語の吹き替え版がなく、フィンランド語の字幕付きで英語のまま観るとのこと。
日本では声優の多さや質の高さもあり大人向けの作品にも吹き替え版がありますし、少なくとも小学生のうちはほとんどのお子さんが吹き替え版を見ているのではないでしょうか。
しかし言語の聞き分けがしやすい子どものうちから字幕版にすることで、英語の音に慣れるきっかけを作るのは将来英語を習得する上で実は大切なステップかも知れませんね。
フィンランド語と英語の翻訳の方法
フィンランド語と英語はどちらも日本語を母国語とする私たちにとっては習得が難しい言語であるのに、双方の翻訳が必要となったら非常に大変な作業になるでしょう。
Googleやアプリ等、無料で提供されている翻訳サービスを使えば、日本語を介さずともどちらかの言語の文章を入力すればフィンランド語の、あるいは英語の翻訳結果をすぐに表示してくれることが可能ですし、音声による翻訳にも対応しているサービスもたくさんあるので利用してみるのもおすすめですが、果たしてそれが正しい翻訳なのか判断が難しいですよね。
多言語翻訳会社であるJOHOでは、フィンランド語はもちろん、さまざまな言語と英語との翻訳が可能となっています。
チェコ語、ブルガリア語、ルーマニア語、ポーランド語、スペイン語、ベラルーシ語、ベンガル語etc…日本人では話せる人が少ないさまざまな言語にも対応しておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談いただければと思います。