文法を身に着けると英語の翻訳技術は各段に上がります
単語ばかり覚えても文章を作り理解することはできない
「英語の単語をたくさん覚えたのに、いざ話そうと思うと言葉が出てこない。」「長い文章が作れない。」
そんな経験はありませんか?これはたくさん単語の知識があっても、文法を理解していないために文章にすることができずこのような状況が起こってしまうのです。
(もちろん他にも外国人に対して緊張してしまったり、発音に自信がなく言葉が出ない等の理由の方もいるでしょう。)
言語の学習において文法を身に着けることは、会話はもちろん英文の読む・聞く・書くスキルも飛躍的に伸ばすことが可能ですし、文法を知っていれば長文の読解や和訳において、単語の意味が多少わからなくても内容がつかみやすくなるという大きなメリットがあるのです。
それなのになぜ、文法よりも単語の暗記に走ってしまったり、文法の学習を疎かにしてしまうのでしょうか?
文法用語につまづく
英文法を学ぶ際、「英語を学んでいるのに日本語の文法用語が難しくて覚えられない!」ということで本題に入る前に苦手意識を持ってしまう方が少なくありません。
確かに文法用語の数は非常にたくさんの種類があり、その上「不定代名詞」や「仮定法過去完了」等、聞きなれないズラッと並んだ漢字を見ると一体何の勉強をしているのか分からなくなりそうですよね。
これらの用語は文法を学びやすくする為にカテゴリ分けされ、それぞれに名前を付けている訳ですが、その情報のせいで逆に学習が進まなくなるのであれば無理に覚える必要はないと思います。文法用語にこだわらず、これから紹介する英文の種類を覚えることをおすすめします。
文法を習得するための簡単な5つのステップ
ここでは詳細な説明や例文は省きますが、英語で構文する際におすすめの5つのステップを紹介します
<ステップ1>
文章には大きく分けて以下の4つの種類があります。
平叙文:主語で始まりピリオドで終わる基本の文/疑問文:疑問符で終わる文/命令文:動詞の原形で始まる文/感嘆文:Whtat、Howで始まり感嘆符で終わる文。
まず、翻訳したい文がこの中のどのタイプにあてはまるのか確認してスタートします。
<ステップ2>
次に以下の5つの文型にあてはめてみましょう。
第1文型.S+V
第2文型.S+V+C(S=Cになる)
第3文型.S+V+O(SはOをVする。S=Oにはならない)
第4文型.S+V+O+O(SはO1にO2をVする)
第5文型.S+V+O+C(O=C)
<ステップ3>
次に時制をあてはめます。
時制には現在形、過去形、未来形を基本にそこから進行形、完了形、完了進行形に分けられます。
<ステップ4>
be動詞と一般動詞を覚えます。be動詞はis,am,are,was,wereの5つだけ。また使う時は前と後ろがイコールの関係になることが特徴です。
それ以外の動詞はすべて一般動詞。不規則動詞は活用形を覚える必要がありますが、この辺は中学校までに一生懸命授業で暗記させられているので馴染みがある方が多いでしょう。
<ステップ5>
長文の翻訳や読解の際、一度にすべての文章を考えると難しく感じてしまいます。しかし英語の文章は短く「文のかたまり」を作り一つずつ訳していくことで長文でも意外とシンプルな文章で構成されていることに気付くでしょう。
まとめ
以上のように、文法が苦手な方は文法用語を一つずつ覚えるのではなく、文の構成に目を向ける方が案外スムーズに進む可能性があります。
またこの他にも、英文を音読する練習をすると語順が覚えやすくなったり、本や新聞の英文を書き写す練習をしたり、短い日記を毎日書くことも文法のスキルアップに繋がります。
わざわざ難しい方法をとらなくても、これらのシンプルで簡単な練習でも十分効果があるのです。
また、覚えたものはテキストで復習したり、iPhoneやandroid等で気軽に文法をアウトプットしたりゲーム感覚で学べるアプリや辞書がたくさんありますので、英語でどうやって表現をすれば良いか分からない時にはそれらを使い参照しながら勉強することもおすすめです。英語版だけでなく様々な言語のものが出ているので検索して試してみて下さいね。