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ドイツ語翻訳のコラム

戸籍謄本のドイツ語翻訳で必要な手続きと注意点を解説

2024年11月13日

はじめに

海外での手続きや申請の際、日本の戸籍謄本(戸籍抄本)をドイツ語に翻訳する必要があるケースがあります。特に、ドイツにおける結婚手続きや永住権の申請、国籍の取得手続き等では、公的書類として戸籍謄本の提出が求められることがあります。本記事では、戸籍謄本のドイツ語翻訳について、その具体的な手順や注意点、翻訳を依頼する際のポイント等を詳しく解説します。

戸籍謄本のドイツ語翻訳が必要な場面

ドイツやドイツ語圏の国々では、以下のような手続きで戸籍謄本の提出が必要とされることがあります。

結婚手続き

ドイツでの婚姻手続きでは、配偶者の出生証明書や婚姻要件具備証明書に加え、戸籍謄本を求められることがあります。これにより、婚姻可能な状態であることや、過去の婚姻歴が証明されます。

ビザ申請・永住権申請

配偶者ビザや永住権の申請時にも、申請者の家族関係を証明するために戸籍謄本の提出が必要です。ドイツ語翻訳された戸籍謄本が役所に提出されることで、法的な審査が進められます。

国籍取得手続き

日本人がドイツ国籍を取得する、またはその逆の場合にも、家族構成や出生地を証明する書類として戸籍謄本が求められることがあります。

卒業証明書の発行

ドイツの学校や教育機関に入学する際や、職場での資格認定の手続きの一環として、日本で取得した卒業証明書や学位証明書の提出を求められることがあります。その際、戸籍謄本が本人確認や出生地、名前の漢字表記の証明として必要になる場合があります。
特に、日本の名前のローマ字表記や出生地の確認が必要な場合には、戸籍謄本が重要な役割を果たします。これをドイツ語に翻訳することで、教育機関や職場での手続きがスムーズに進みます。また、卒業証明書そのものを翻訳する必要がある場合も多いため、セットで依頼することをおすすめします。

戸籍謄本をドイツ語に翻訳する方法

戸籍謄本をドイツ語に翻訳するには、以下の2つの方法があります。

自分で翻訳する

法律上、自分で翻訳した文書を提出することも可能ですが、ドイツの役所や機関によっては、公認翻訳者の翻訳が必要とされる場合があります。自分で翻訳する場合は、下記の点に注意が必要です。

・ドイツ語の専門的な用語を正確に使用すること
・ドイツのフォーマットや書式に従うこと
・誤訳を防ぐため、翻訳後にネイティブスピーカーに確認してもらうこと

公認翻訳者に依頼する

公的機関への提出が必要な場合、多くの場合で公認翻訳者(beeidigter Übersetzer)による翻訳が求められます。公認翻訳者は、ドイツの裁判所や行政機関によって認定されており、翻訳の正確性が保証されます。

<公認翻訳者に依頼するメリット>
・翻訳の品質が保証される
・ドイツの法的要件を満たす
・手続きがスムーズに進む

公認翻訳者を探す方法

公認翻訳者を探すには、以下の方法が一般的です。

ドイツの翻訳者協会を利用

ドイツ国内には、翻訳者や通訳者が登録している協会があります。これらの協会のウェブサイトでは、専門分野や言語ペア(日本語⇔ドイツ語)に基づいて公認翻訳者を検索できます。

日本大使館・領事館の情報を活用

ドイツにある日本大使館や領事館では、公認翻訳者のリストを提供している場合があります。信頼性の高い翻訳者を探すための有効な手段です。

オンライン翻訳サービスを利用

近年は、公認翻訳をオンラインで受け付けるサービスも増えています。依頼から納品までオンラインで完結するため、現地に行く時間がない方や迅速に手続きを進めたい方にとって便利です。

翻訳にかかる費用と時間

費用

公認翻訳者に依頼する場合、翻訳費用は一般的に1ページあたり50~100ユーロ程度が相場です。ただし、翻訳の難易度や内容、納期によって料金が異なる場合があります。翻訳依頼の際には、事前に見積もりを取ることをおすすめします。

納期

翻訳にかかる時間は、通常1週間程度が目安です。ただし、急ぎの案件の場合は追加料金を支払うことで短納期対応が可能な場合もあります。

ドイツ語翻訳後の注意点

アポスティーユ認証の必要性

ドイツの公的機関に提出する場合、翻訳済みの戸籍謄本にアポスティーユ認証が必要とされることがあります。これは、日本の外務省が文書の真正性を証明するもので、役所に提出する前に確認しておくことが重要です。

翻訳の有効期限

戸籍謄本の翻訳には、有効期限が設けられる場合があります。手続きの際には、翻訳された文書が最新の情報を反映していることを確認し、必要に応じて再翻訳を依頼しましょう。

まとめ

戸籍謄本のドイツ語翻訳は、結婚やビザ申請、国籍取得などの手続きにおいて重要な役割を果たします。特に公認翻訳者の翻訳が必要とされる場面では、正確かつ法的に有効な翻訳を用意することが手続きの成功につながります。本記事で紹介した手順や注意点を参考に、スムーズな手続き準備を進めてください。
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