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翻訳マネージャーコラム

海外では七五三のようなお祝いの行事はあるの?

2021年11月22日

七五三は日本だけ?

11月15日は七五三です。七五三は、子どもが七歳、五歳、三歳になるときに、家族で神社やお寺に行ったり食事をしたりして子どもの成長を祝う伝統行事ですね。昔は、幼い子どもの死亡率が高く、どうにか七歳まで無事に育ってほしいという強い願いが親たちにありました。七五三といえば紅白の千歳飴ですが、長い千歳飴には長寿への願いが込められています。現在では、七五三のお祝いは日にちにこだわらず、11月の土日祝日に着物で着飾って寺社に出かけたり、お食事会をしたりする家庭が増えています。

さて、このような子どもの成長を祝う行事は、海外の国々でもあるのでしょうか?今回のコラムでは、世界における、七五三のようなお祝いについて調べてみました。

世界の七五三に似たお祝い

七五三は日本独特の文化ですが、海外の国々でも、子どもの節目を祝う行事がありますのでいくつかご紹介します。

カトリックの国々

フィリピン、メキシコ、ポーランド、スペインなどのカトリック教徒の多い国はもちろん、アメリカ、カナダなどのカトリック教会でもファースト・コミュニオン(First Communion)を盛大にお祝いします。ファースト・コミュニオンは、カトリックのセレモニーの一つで、一般的には、小学2年生~3年生くらいの子どものための儀式です。日本語では、初聖体拝領と呼ばれており、ギリシャ語ではキノニア、ラテン語でコムニオといいます。

ファースト・コミュニオンを簡単に説明すると、一人前のカトリック教徒として認められるための通過儀礼という位置づけです。信仰についての授業を受けてからコミュニオンをする地域もあります。コミュニオンとは、宗派によって細かい意味は異なりますが、「交わり」という意味を持つ語で、イエス・キリストの最後の晩餐を象徴とするセレモニーです。イエス・キリストが十字架につけられる前に、弟子たちと葡萄酒とパンをともに食べたことを思いながら、実際にセレモニーでもパンを口に入れます。季節としては、5月~6月に行う地域が多いようです。女の子は、ウェディングドレスのような白いドレスと髪飾りを身に着け、男の子はスーツを着て参加します。

スペインでは、プリメラ・コムニオン(ファースト・コミュニオンのスペイン語)と呼ばれています。スペインでは、プリメラ・コムニオンが国の文化に根付いており、熱心なカトリック教徒でなくてもプリメラ・コムニオンをお祝いする傾向にあります。この儀式をするのに、一家庭30万円ほどかかるといわれているほど、スペインでは大きなイベントとなっています。

中国

日本の伝統行事は往々にして中国発祥である場合がありますが、七五三は日本独自の文化です。中国には七五三を祝う習慣はありません。中国で行われている小さい子どものお祝いとしては、日本のお食い初めに似ていますが、百日祝いがあります。赤ちゃんが生まれて100日目を迎えるときに、家族や親戚、友人と一緒に盛大な食事会を開きます。赤ちゃんが100歳まで長生きできますように、という思いを込めて、赤ちゃんが100日を迎えたことを「百歳」と呼ぶようです。

韓国

韓国では、トルジャンチと呼ばれる子どものお祝いがあります。トルジャンチのトルとは満1歳の誕生日のこと、ジャンチは宴会を意味します。つまり、子どもの満1歳の誕生日のお祝いです。どの国でも子どもの誕生日はお祝いすると思いますが、韓国では1歳バースデーが特に盛大で、ホテルや結婚式並みの会場で開催する家庭も少なくありません。ビュッフェ形式のお食事をみんなで楽しむというのが一般的です。

翻訳はプロの翻訳会社へ

今回の翻訳コラムでは、世界の七五三のような行事をご紹介しました。七五三というユニークなお祝いは日本のみですが、世界には、ファースト・コミュニオンのような宗教を背景とした慣習があったり、中国や韓国での子どもの節目祝いなどもそれぞれの特色があったりと興味深いですね。

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