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翻訳マネージャーコラム

外国語の会議やインタビューの音声の翻訳

2021年07月20日

会議やインタビューの翻訳は難しい?

リモートワーク(テレワーク)が急速に普及し始めた昨今、ビデオ会議により、世界との距離が大幅に縮まりました。そのため、企業の会議や対談インタビューなど、音声原稿の翻訳の需要が高まっています。しかし、そのような外国語の音声原稿を翻訳するにあたっては、さまざまな課題があります。

今回は、そのような会議やインタビューなどの音声原稿の翻訳における難しさ、誤解が生じやすい理由をご紹介します。

会議やインタビューの翻訳の特殊さ

国際会議や、外国語の対談インタビューなどを翻訳することは、記事や書類の翻訳とどのように異なり、どのような難しさに直面するのでしょうか。

口語と文語の違い

人が複数の人と会話をするときのことば(口語)は、記述された文章(文語)と比較すると、文法的にも緩く、選択する単語一つとっても正確性が低いため、その場にいない他者が理解するには難易度が上がります。

会議や対談では、その場の雰囲気を読みとりながら話すことが多いため、その場にいる人には真意が伝わっても、あとから改めて会話音声を聞いてみると、意味が通じなかったり、言葉足らずの文であったりすることがあります。

また、日本語だとありがちなのが、主語がなくてどう解釈していいかわからないという場面や、どちらとも取れるあいまいな表現があったりする場面です。さらに、漢字・ひらがな・カタカナが混在する言語である点も、理解を困難にさせる原因です。文語では略さない「てにをは」も、口語では略すことがあるため、難しさを増す原因となっています。

非言語コミュニケーションの存在

音声データの場合、実際に聞こえてくることばがすべてではなく、非言語的なコミュニケーションが影響を及ぼしていることが多々あります。ある研究では、会話の65%は非言語コミュニケーションが占めているとの実験結果を残しているほどです。

非言語コミュニケーションとは、身振り手振りやジェスチャー、顔の表情、声のトーン、間の取り方、その場の雰囲気といったものです。しかも、話す側だけでなく聞いている側も、頷いたり表情を変えたりしながら、非言語コミュニケーションを自然に行っているのです。

たとえば英語のジェスチャーとして、まあまあであるということを表す、手の平を下に向けてヒラヒラと揺らすハンドサインがあります。そのとき、苦笑いをしたような微妙な表情で行います。ほかにも、皮肉を込めて誰かのことばを引用するときに使うハンドサインがあります。両手でピースサインをしながら指を下に曲げて使います。

国によってさまざまなハンドサインやジェスチャーがあるので、聞こえてくる音声だけではニュアンスが伝わりにくいことがあるのです。

話し方の個人差

会話の音声を翻訳するとなると、会話する人の話し方の個人差という問題が出てきます。独特なアクセントや訛り、話すスピードは人により大きく異なります。全員が同じアクセント、同じ背景を持っているならまだしも、世界中の代表者が集まるような会議では、さまざまな国の独特な英語で会話を展開することがよくあります。

背景にある文化・宗教

ことばの背景には、その国の文化や宗教があり、ことばに大きく影響を与えています。同じ言語を使用して会話をしている会議でも、その人が育ってきた価値観や文化的背景を理解せずには、ちょっとしたニュアンスを誤って捉えてしまうことがよくあるのです。

翻訳はプロの翻訳会社へ

今回の翻訳コラムでは、外国語の会議やインタビューの音声翻訳における「あるある」や苦労するポイントをご紹介しました。

音声データの翻訳といった、生きた言語の翻訳は、いろいろな角度から考えて極めて難しいといえます。このような文章の翻訳を外注する際には、現地のことばと文化を十分理解し、文脈をきちんと把握できるプロの翻訳会社への依頼がおすすめです。翻訳会社JOHOでは、機械翻訳では判断しかねる、単語の真意、文章の真意をとことん追求し、校正者による丹念なチェックを実施し、翻訳原稿を仕上げます。

外国語の文章、書類、その他各種翻訳をご検討の方は、お気軽に翻訳会社JOHOまでお問い合わせください。JOHOでは字幕の作成や吹替は承っておりませんが、そのあとの翻訳はぜひお任せください!

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