校正とネイティブチェックの違いは?
校正とネイティブチェックの違いは?
海外向けの文書を作成する際や、海外の文書を日本語に翻訳する際など、プロの翻訳会社へ“翻訳作業”の外注を検討されると思います。その際、「校正あり」や「ネイティブチェックあり」などの表記がありますが、具体的にどのような作業かを知っている人は少ないのではないでしょうか。また、「校正」と「ネイティブチェック」の違いやそれぞれの作業内容を詳しく説明できるという人は少数派でしょう。
そこで今回の翻訳コラムでは、意外と知らない「校正」と「ネイティブチェック」の違いについて詳しく解説していきます。翻訳を外注する際の豆知識としてぜひ目を通してみてください。
翻訳における“校正”とは?
まず、外国語を日本語、または日本語を外国語に翻訳する際には、必ず「校正」作業が入ります。校正と聞くと、誤字脱字や不自然な表現などのチェックを思い浮かべる人が多いでしょう。しかし実際には、翻訳における“校正”はそれだけにとどまらず、大きく分けて2種類の校正作業が存在します。
1.対訳校正(クロスチェック)
2.ネイティブ校正(ネイティブチェック)
これら2つの校正は、混同されてしまうことが多いですが、実際には翻訳者、特長、翻訳文の仕上がりに大きな違いがあります。それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。
対訳校正とは、「原文と翻訳後の文章を照らし合わせて、正確に翻訳されているかをチェックする作業のこと」です。具体的には、翻訳後の文章に誤字脱字がないか、間違って翻訳されている箇所がないか、翻訳が抜けてしまっている箇所がないかなどといった点を徹底的にチェックします。対訳校正のメリットは、原文に忠実で正確な翻訳分に仕上げられることです。そのため、校正(クロスチェック)は、契約書や誓約書をはじめとしたビジネス文書や、医学・薬学文書など、原文の言い回しを変えることなく、忠実な翻訳へと仕上げたい際に最適です。
ただし注意点として、翻訳を担当する者と校正を担当する者は別の翻訳者であることが望まれます。その理由は、自分が翻訳した文章の誤訳や誤字脱字などといったミスは、別の翻訳者によるミスよりも見つけることが困難だからです。そのため、翻訳を依頼する際は、2名の異なる翻訳者が翻訳と校正を担当してくれる翻訳会社へ依頼する、または、翻訳と校正を別の翻訳会社へ依頼すると安心です。
続いて、2つ目の「ネイティブ校正」についてですが、こちらは一般的に“ネイティブチェック”と呼ばれる、翻訳において欠かせない校正の一種です。ネイティブチェックの詳細や、クロスチェックとの違いなどについては、以下で詳しく解説していきます。
翻訳における“ネイティブチェック”とは?
ネイティブチェック(ネイティブ校正)とは、翻訳後の言語を母語とするネイティブスピーカーが、「文章が自然に翻訳されているかどうか」をチェックする作業のことです。平たく言えば、ネイティブスピーカーが文章を読んだときに、自然でない表現や単語などを変えるという作業になります。
クロスチェックでは、「原文に忠実に翻訳されているか」をチェックするのに対し、ネイティブチェックでは原文に忠実に翻訳されていたとしても、ネイティブが読んだときに“自然な表現”でなければ校正が入ります。そのため、「意訳」を希望する場合や、キャッチコピーやエンタメ記事など、よりカジュアルな文章を好む場合には“ネイティブチェック”が最適です。
校正・ネイティブチェックはプロの翻訳会社へ
今回の翻訳コラムでは、翻訳における「校正(クロスチェック)」と「ネイティブチェック」の違いについて解説しました。校正は、原文に忠実で正確な文章へと仕上げるための作業のことを指します。その一方で、ネイティブチェックは、ネイティブスピーカーが読んだ際に、自然だと感じる文章へと変える作業のことです。
翻訳を外注する際は、基本的に校正とネイティブチェックの両方に対応しているプロの翻訳会社への依頼がおすすめです。翻訳会社JOHOでは、誤字脱字の確認にとどまらず、ネイティブの校正者による幅広い校正・ネイティブチェックを実施し、翻訳原稿を仕上げています。また、「原文に忠実な翻訳をしたい」「意訳でかまわないから、ネイティブの心を掴むユニークな文章に仕上げて欲しい」などといった要望にも柔軟に対応いたします。外国語の文章、または日本語の文章の翻訳をご検討の方は、ぜひお気軽に翻訳会社JOHOにお問い合わせください。
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