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翻訳マネージャーコラム

新聞や雑誌の切り抜きって翻訳できるの

2020年02月10日

海外雑誌と新聞の翻訳の難易点

外国の現地情報や海外セレブのゴシップ情報を得るために、海外の雑誌や新聞を手に取る人は多いでしょう。時には調べ物をしていてたどり着いた先が海外の記事だったということもあるでしょう。海外の雑誌や新聞記事は、当たり前ではありますが英語学習者向けではなく、ネイティブ向けに書かれています。それ故、非ネイティブからすると読解が難しい文章や外国語特有の表現ががふんだんに使われています。そんな海外の文書を前にして、知りたい情報が目の前にあるけれど読めない、自分のありったけの語学力で翻訳してみようとはしたけれど、自分で訳して出来上がった日本語を読んでみると筋の通っていないおかしい文章になってしまったなんていう苦い経験をしたことのある人は少なくないでしょう。

海外雑誌や新聞の翻訳が難しいと感じる理由はいくつか存在します。ひとつめは、新聞などをはじめとするメディアには人物名や土地名などの固有名詞がたくさん登場することにあります。翻訳作業に慣れていない人にとって、文章に出てくる知らない単語が固有名詞なのか否かの区別が難しいのです。知名度の低い土地名や人物名だと辞書で調べてもヒットしないので、自力で翻訳しようとすると苦戦することとなります。そして、ふたつ目の理由はイディオム(二つ以上の単語が集まって特別な意味をなす言葉・文字通りの意味で捉えてはいけない表現)や慣用句の多く登場することです。海外出版の英字新聞ではネイティブしか知らないようなイディオムや慣用句がひっきりなしに続きます。一語一語丁寧に辞書を引いても正しい意味を引き当てることができないという落とし穴が、海外の新聞記事の翻訳をより難しくしているのです。実際に英語の有名なイディオムを例にとって見てみましょう。「a piece of cake」という表現は文字通り直訳すると「一切れのケーキ」となります。しかし、これはあくまでもイディオム表現なので、正しくは「簡単」とか「楽勝だよ!」という意味になります。もうひとつ例として「take it with a pinch of salt」というイディオムを挙げてみます。こちらは直訳すると「塩ひとつまみといただく」という意味になります。真面目な文章を読んでいていきなりこの表現が出てきたら自分の目を疑ってしまいそうです。でもやっぱりこの表現も、実際の文字とは全く関係がなく「話を鵜呑みにしない」という意味になります。つまり、「We should always take his story with a pinch of salt.」は、「私たちは常に彼の話を話半分に聞くべきである」という意味になる訳です。

実際に英語のイディオムを二つ挙げてみましたが、英語には本当にたくさんのイディオム表現があり、これらは氷山の一角でしかありません。外国語の文章を読むにあたってもしこのようなイディオムの知識がなければ、「真面目な政治に関する新聞記事を読んでるのに、なんでケーキが出てくるんだ!?」と混乱してしまうでしょう。そして、ひとつ訳し間違えるとまたひとつ…と間違いが連鎖していき、出来上がった全文を読んでみると話の筋が通らない文になってしまいます。また、たとえ同じ英語の文章でも、国毎によく使われるイディオムや好まれる慣用句は違います。高度な言語能力はもちろん、各国で話されている言語であれば、その国特有のイディオム表現等の知識もなければ海外のメディアの翻訳は困難なものとなります。

日本の雑誌と新聞を英語に訳したい場合

逆に日本語で読んだ記事や雑誌の一コマを、日本語の分からない海外の知人にどうしても読ませてあげたいけれど自分では翻訳しきれない…なんてこともあるでしょう。

どうにか自力やインターネットの力を借りて翻訳してみようとしても、なかなかしっくりくる綺麗な外国語に訳すのは難しいものです。また、日本の雑誌や新聞は日本人が読むこと前提で書かれているものなので、英語に直訳しても意味が通じないような表現がたくさん存在します。和製英語や日本語特有の擬音語・擬態語が多く使われている文章はさらに翻訳難易度が高まります。さらに日本人なら誰でも知っているしきたりや有名なドラマ作品名等を含んだ記事を外国語に翻訳する場合、そのしきたりや固有名詞に注釈を加えて説明する必要が出てくるでしょう。したがって、雑誌や新聞の翻訳作業はただ直訳すれば良いというものではなく、翻訳のプロでなければすごく時間のかかる地道な作業です。

新聞や雑誌の切り抜きの翻訳依頼はプロへ

自分にゆかりのある記事を海外の友達に紹介したい時や海外の興味のある新聞記事を読みたい時など、自分の力や機械翻訳では翻訳しきれないという時はプロの翻訳会社への依頼をお勧めします。JOHOなら各言語のネイティブスピーカーが在籍しているので、ネイティブにもしっかりと伝わる自然な翻訳が実現できます。

お見積もりは無料です。お気軽に翻訳会社JOHOまでお問い合わせください。

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