取扱説明書の翻訳に関して
貿易大国日本
日本の不景気は未だ変わらず、その上中国などの新興国も貿易市場でその存在感を露わにし、経済状況に不安がぬぐえない今日の日本ですが、それでも日本は未だ世界第4位の貿易大国であり、様々な日本製品が海外へと輸出されています。特に家電などは、日本を訪れた外国人観光客が海外仕様で製造された商品を購入していくケースも増えています。日本の輸出額が一番高いのは自動車で、輸出先はアメリカ、オーストラリア、カナダなどの英語圏、中国、アラブ首長国連邦そしてEUまでとほぼ全世界に輸出されていると言っても過言ではありません。これは自動車産業に限ったことではなく、日本製品の多くは英語圏と中国語圏のみならず、全世界様々な言語圏へと輸出されています。このような現状の中、輸出製品の取扱説明書を輸出先の言語へと翻訳する重要性と必要性が高まっています。
翻訳される取扱説明書の分野と業種
輸出額が一番高いのは自動車産業ですが、海外に販売される製品の分野は自動車関係にとどまっていません。ロボットや建設機械、農業機械などを含む産業機械、カメラや時計、そして医療機器などの精密機器、コンピューターやソフト/ハードウェアなどの電子機器および電気機器なども世界各国で販売されている日本の製品です。これらのメジャーな製品に加え、製造業に必要な半導体や材料、そして環境に関連する装置なども輸出されています。取扱説明書の翻訳を必要としている業種は、自動車およびバイクメーカー、時計メーカーや家電製品メーカーに留まらず、産業用ロボットメーカー、医療機器メーカー、産業機械メーカー、半導体関連メーカーと多岐にわたります。
取扱説明書の翻訳
時計やパソコン、現在外国人に人気のある炊飯器等の家電などの商品に付けられる取扱説明書は一般の消費者をターゲットにしたものです。製品の説明や使い方を専門用語を羅列して説明してしまっては、一般人は理解できません。専門的な用語がどの程度日常生活で使われ認知されているかは、輸出先の文化、経済状況、そして言語によって大きく異なります。例えば機械や技術に関する言葉、特にここ数年で生まれた新しい言葉を日本語で考えてみると、日本語訳も存在しているのにも関わらず一般的にはカタカナの言葉がよく使われるケースが多いように感じられます。それは、英語など諸外国語がオリジナルの言葉であると、日本語はそれをそのままカタカナの発音に置き換えて使用する傾向があるからです。もちろん逆の場合もあり一概には言えませんが、どちらの場合にせよ、存在する訳語がそのまま一般に認知されているか否かは別問題だということです。これは他の言語にも当てはまることだと言えるでしょう。取扱説明書の翻訳に当たり訳語を辞書で見つけても、その訳語は専門職の人間にしか認知されていないかもしれません。一方、半導体や医療機器、そしてあらゆる産業用製品など業者に卸す製品である場合、その取扱い説明書の読者も専門職である可能性が高いです。翻訳する際は、その専門分野で使われている特定の単語を用いて翻訳する必要があります。部品や器具の名前、使用方法の表現一つをとっても専門性の高い知識が翻訳者には要求されます。
翻訳会社選びのポイント
取扱説明書の翻訳を依頼する際には、留意したい点がいくつかあります。それは、取扱説明書の翻訳に慣れているだけでなく、専門的な深い知識を持った翻訳者および翻訳する言語の背景知識や言語学的知識を備えた翻訳者を用意していて、その上ネイティブチェックも行っている翻訳会社が理想的です。前述したように、取扱説明書と一言で括ってもその製品を取り扱う業種と分野は様々で、各専門分野に専門用語と専門知識がそれぞれ存在し、それらは全く異なるものです。それぞれの技術専門分野に精通した翻訳者が在籍し、依頼によって最適な人材をあてがうことができる翻訳会社を選ぶことが重要です。そしてネイティブスピーカーによって、翻訳対象の言語に訳した文書が不自然でなく的確に翻訳されるかどうかも重要です。それに加えて、一般の消費者を対象とした取扱説明書はわかりやすさが重視されます。専門知識のない一般人が読んでも容易く理解ができる訳文が作れる高い文章作成力をもった翻訳者の存在は心強いでしょう。それはその専門分野において深い知識と理解力を持ち、それを一般人に向けてわかりやすい表現を用いて翻訳する能力を持っていなければいけません。
翻訳の依頼はプロへ
取扱説明書の翻訳には、技術専門分野に精通した知識、翻訳対象の言語における言語知識などが必要です。また、日本製品の輸出は英語圏・中国語圏に留まらず、アラブ語圏そしてヨーロッパ全域と多言語への取扱説明書の翻訳が必要とされています。取扱説明書の翻訳において実績を多く持ち、各専門分野に精通した翻訳者とネイティブスピーカーを揃え、多言語に対応しているプロの翻訳会社に依頼するのが確実で安心です。
お見積もりは無料です。お気軽に翻訳会社JOHOまでお問い合わせください。