インバウンド対策 料理名、レシピ名、観光地向け翻訳が急増中
インバウンドとは
訪日外国人の数の上昇に伴い、メディアで良く見聞きする言葉が「インバウンド」という言葉です。インバウンド対策、インバウンドマーケティングなどという風に使われています。インバウンドとは英語が元の言葉で、意味は入ってくるという意味です。つまり、日本から見た訪日外国人全員がインバウンドに当てはまります。2003年に当時の小泉首相が訪日旅行者の年間目標人数を1000万人に掲げ、その後順調に訪日外国人の数は右肩上がりです。円安、ビザの緩和、免税制度も整い、2014年以降急激に訪日旅行者は増え、当初「2020年に2000万人」という数字は、倍の「4000万人」に変わったほどです。
訪日外国人の誘致数が伸びるにつれ、旅行消費額、つまり旅行客が日本国内に落とす金額の額も上がっています。現在は、大都市や有名観光地に集中している訪日外国人を地方に誘致することが推進されています。訪日旅行者が地方を訪れ、消費活動をすることにより地方創生が期待されています。
観光立国になるためのインバウンド対策
前述したように、政府が掲げた訪日外国人数の目標数は予測していたよりも早く達成され、新たな目標が立てられるほどです。2018年4月の時点で訪日客は1000万にものぼり、過去最速を記録しました。喜ばしいニュースではありますが、急激な訪日旅行者の数の上昇により、主に観光地におけるインバウンド対策が急務です。
第一に挙げられるインバウンド対策は、観光地の掲示板やパンフレットの外国語表記、およびウェブサイトの外国語翻訳です。「日本は英語が通じない」は海外において有名な話であり、実際日本に旅行した際英語だけで事足りたというケースは稀でしょう。
第二に、安全に関する情報の外国語表記です。日本は自他ともに認める災害大国です。大地震や津波などはヨーロッパや内陸部の国には馴染みのない災害ですので、実際起こった場合の避難の仕方など外国人は知りませんし、実際過去の地震で被害にあわれた外国人は少なくありません。命を守るための情報の外国語表記は急を要しています。
第三に挙げられるのは、旅行をより楽しいものにしてもらうための工夫でしょう。美術館や寺社における説明文の外国語表記です。ルールなどの外国語表記は近年進んでいますが、展示物の説明文は日本語だけというのは未だよく目にする光景です。世界の観光地ではインバウンド客のシェアが大きい国の言語での表記がされていたり、各言語別の資料などが用意されています。日本の文化や歴史をより深く知ってもらうためにも、「内容」の外国語表記もインバウンド対策には欠かせません。
料理名の外国語表記
料理とはすなわち文化です。訪日観光客の目的の一つに日本食を楽しむことがトップに入ることから、外食産業がインバウンド対策をする必要性は言わずもがなでしょう。寿司や天ぷらなどは日本語表記のまま諸外国で知られているので、わざわざ外国語表記の必要はありませんが、多くの日本の料理は翻訳されないと日本語のわからない外国人にとっては未知の食べ物以外他なりません。
外国人がメニューを見ただけでどんな食べ物かを想像できるような翻訳が望ましいです。名前だけでなく、その料理に関する説明文などを英語で加える必要もあります。例えば「親子丼」や「他人丼」をそのまま英語に訳すと、何ともおぞましい食べ物にしか聞こえません。しかし料理の中身を知ると何とも洒落た名前のようにも思えます。外国人が名前と説明文を読んでどんな食べ物か想像でき、なおかつ楽しめるような翻訳をするのが理想的です。
そして、懸念されるべき内容はアレルギー表示です。日本はアレルギー表示の義務付けがあるものの、程度は欧米諸国よりも軽いです。隠し味などでナッツが使用しているにも関わらず表示されていない場合がほとんどです。レストランのメニューであってもどんな材料が使われているか外国語表示することは重要です。またマイナー言語話者で、英語や中国語を理解しない観光客も多く、EUでは、どんな言語話者でも理解しやすいように、アレルギーをナッツや乳製品など各カテゴリー別に数字をふりわけ、その数字をメニューに記載することを義務付けています。アレルギーの数字化や表の外国語表記、材料の外国語表記は推奨されるべき項目です。
観光地向けの翻訳業務
ここ数年、訪日外国人の数が急増しているため、インバウンド対策が急務です。主要観光都市及び大都市の外国語表記は進んでいますが、それでも課題はまだまだ残っています。まず、どの言語で表記するかです。訪日外国人の多い国は中国、韓国、台湾をはじめとする東アジアから、欧米、オーストラリア、東南アジアと多岐にわたります。世界共通語の英語に加え、簡体字・繁体字を含む中国語表記、韓国語表記、話者の多いスペイン語での表記が重要になってきます。また翻訳とは異なりますが、どのメジャー言語も話さないけれども簡単な日本語がわかる外国人もいますので、彼らのために簡単な日本語での表示も推奨されつつあります。
観光地情報、専門知識が必要とされる展示物などの説明文、人名に関わる災害対策情報、そして創意工夫を腕がためされる料理名などの翻訳が、英語のみならず多言語で必要とされており、急を要します。各言語での翻訳における言語知識、その言語話者における文化的背景知識に、高い日本語の知識を持つプロの翻訳家がいる翻訳会社に是非依頼してください。迅速かつ満足のいく翻訳業務を手掛けます。
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