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IR分野の英語翻訳でよく使われる英単語

2018年01月30日

IR分野の英語翻訳でよく使われる英単語

情報化が進み、遠く離れた人とも気軽に話すことができるようになった昨今では、企業のグローバル化が急激に進んでいます。
それに伴い企業間における取引の舞台は、国内から海外へと遷移していると言えるでしょう。
様々な形で取引が行われ、特に一部上場している大手企業にとっては、海外の投資家の存在が大きくなりつつあるため、企業の経営面における重要なファクターとなっています。
そんな海外の投資家に向けて公開されている重要な資料の一つに、『IR資料』と呼ばれるものがあります。

1. IR資料とは?

IRとは「Investor Relations」の略称で企業が株主や投資家に対して、財務状況など投資の判断をする為に必要な情報等を提供していく活動を指す言葉です。
近年では株主や投資家に限らず、取引相手となるクライアントや地域社会に対して経営方針や活動成果を伝えることも、IRの狙いの一つになっています。

国内に向けたIR資料は、もちろん日本語で記載されていますが、海外の投資家からの影響が強い金融業界や一部上場企業では、世界各国の言語に翻訳し、公開している場合があります。
さらに金融業界の専門用語には、M&A、コンプライアンス、テレフォン・コンファレンス、ヘッジファンドなど、挙げ始めたらキリがない程の英単語が日常的に使われているのです。

その中には日常生活やニュースなどで耳にする機会のある単語もあれば、専門的に深く関わったことのない限り聞いたことがない単語もあるでしょう。
IR資料にはこれらの単語が頻繁に登場しており、その内容は金融分野に精通していなければパッと見ただけでは理解ができません。
今回はそのIR分野において良く使われる英単語や特殊な表現、また、使用される様々な情報には、どんなものがあるのでしょうか?

2. 企業の今後を記したアニュアルレポート

IR分野でよく登場するものとして、『アニュアルレポート(Annual Report)』があります。
このアニュアルレポートとは「企業が今後どのように発展していくのか」「企業の利益が出ているのか、出ていないのか」「これから先の具体的な経営戦略」などを簡潔に、わかりやすくまとめた資料のことを指します。
その企業がこれから先の一年間何を行い、どのような成果を上げ、どのような組織になっていこうとしているのか。そのためには具体的にどのようにしてビジネスを進めていくのかを記しているものと言えます。

似たような意味合いで決算短信、有価証券報告書が存在しますが、これらは法律で開示が義務付けられていて、どの企業でも定型化した内容が記されている場合がほとんどです。

一方アニュアルレポートは、法律上、開示が義務づけられてはいないため、企業により様々な様式のものが存在しており、それぞれが自社の内容をより詳しく告知するために趣向を凝らしているのです。

3. アニュアルレポートを翻訳する必要性

近年の傾向としては、WEBページ上でPDFファイルとして公開をしていたり、数字や文字だけでなくインフォグラフィックスを用いて、データを視覚的にもわかりやすく図解して公開する傾向が高まっています。

このアニュアルレポートはIR情報の一部でもありますから、投資家向けの広報の一部という印象を強く持たれている方もいるでしょう。
ですが、インターネット上で誰でも簡単に目を通すことができるという利点を生かし、就職活動を行っている求職者が、その企業の内情を知るための手がかりとして活用している場合もあるのです。

また、企業にとっては取引相手のアニュアルレポートに目を通しておくことで、その会社のこれからの動向を事前に確認できるという利点もありますね。
取引を行う前段階からその会社の金融状態が明らかになれば、共に仕事をするに値するのかを的確に判断することもできるでしょう。

無用なリスクを避けることで、自社のビジネスの円滑な遂行にも役立つことになるのです。
またインターネット上で読むことができるということは、携帯端末やタブレットからでも閲覧できるということ。

移動中や自宅などのプライベートな場所であっても確認することができるので、見られる場所の限定された他の資料よりも多くの投資家の目に触れることになる重要な資料であると言えるでしょう。

4. IR資料の翻訳は翻訳会社にご相談を

取引相手となる企業が海外のクライアントであれば、そのアニュアルレポートに関しても、英語やその国の母国語のもののみが掲載されているケースが多々あります。
日本語を母国語とする国は日本だけですから、世界的に見るとやはり日本語というのはかなりマイナーな言語です。
そのため、どんなに有益な情報が載っていても、その英語で書かれた資料内容を理解できないのであれば、それはただの英単語が羅列した暗号のようなもの。
自分で翻訳できる人なら問題がありませんが、しっかりと解読し理解するためには、高い外国語のスキルが要求されることになります。

もしも自身が海外のクライアントと取引をすることになったとして、事前に提供されたアニュアルレポートを読めなければ、実際の業務提携以前にそのクライアントの内情を推し量ることはできません。
ネームバリューのみを頼りに、提携の是非を決めることにもなりかねませんから、場合によっては大きなビジネスチャンスをみすみす見逃すことにも繋がりかねないでしょう。

国際的なビジネスの世界では、何よりもスピードが命。
迅速な判断が難しい状況が続いてしまう限り、会社そのものに大きな損失を生むことになります。

そのため多くの大手企業では、IR資料を始めとする専門的な文書の翻訳には翻訳会社を活用しています。
金融分野を専門に扱う翻訳会社の中には、その作業の速度と正確さを大きなセールスポイントにしているところもあります。

どのような分野にもプロフェッショナルがいるように、翻訳会社は各分野の翻訳を絶えず行っているプロ集団ですから、ビジネスを勧める上で翻訳作業が必要になった場合には、翻訳会社にご相談ください。

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