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金融分野の英語翻訳:リーマンショックとは

2017年12月20日

金融分野の英語翻訳:リーマン・ショックとは?

リーマン・ショックを覚えていますか?
リーマン・ショックとは、リーマン・ブラザーズという当時アメリカ第4位の投資銀行が、サブプライムローンの問題などで経営が立ち行かなくなり、2008年に経営破綻し、このことが、国際的な金融危機を引き起こし、株価暴落を巻き起こした事件のことをいいます。
経済に関わる仕事をしている人は、いちはやく現地の情報を知りたいもの。投資家はその情報がちょっと遅くなっただけで、大きな損害を被る場合もあるのです。
しかし、その翻訳作業を自分でやろうとすると、非常に難しいものだということがわかります。具体的な例を交えながら、ご紹介していきます。

1. リーマン・ショックとサブプライム問題とは?

2008年9月、大手投資会社リーマン・ブラザーズが経営破綻したことで起きた、世界的な経済危機のことです。
アメリカ市場のみならず世界の市場が混乱に陥り、株価が急落しました。この一連の出来事を『リーマン・ショック』と呼びます。そして、当時アメリカの5本の指にも入るほどの巨大な投資銀行がなぜ倒産するような事態に陥ったのでしょうか。

その原因は、『サブプライムローン』という仕組みが大きく関わっていました。サブプライムローンは、住宅ローンの仕組みのひとつです。
一般的な住宅ローンの仕組みを用いていると、そのローンを使用して、購入できるのは安定して、高所得を得ている、社会的にも信用の高い人です。
しかし、どんな人でも自宅を買って、安定と安心を築きたいと感じるのはごく普通の欲望になります。低額所得者でも、住宅を購入できるようにするにはどんな仕組みのローンを作ればよいのでしょうか?
そこで考えられたのが、低所得者に対して高い金利をつけて貸し出すことでした。まさに言葉通り、サブプライムローンとは、第2の人々=サブに向けた、ローンだったのです。

2. なぜリーマン・ショックは起こったのか?

高い金利がついていると、消費者のローンを組む意欲は下がってしまいます。それでも、ローンを借りる世界を揺るがすレベルの金融危機を起こしたのには、理由があります。
高い金利でも低所得者がローンを組みやすい仕組みを作っていたことにあります。
それは、家を担保に借金するという方法でした。

仮にローンを返済できなくなったら担保にした家を引き渡すだけで、それ以上の請求がないという夢のようなシステムです。

さらに、住宅販売をする債権者側の金融もリスクをなくす方法をとっていました。それは、その債権を投資銀行に販売するということでした。
本来の販売額プラス、高金利分の債権を銀行に売ったお金をもとに、住宅金融は事業をどんどん拡大していくというものです。
家はよほどのお金持ちでなければ、一括で買うことができないもの。一括で買えないということは、お金が一気に手元に入ってこないということです。
しかし、サブプライムローンの仕組みを使って、債権を銀行に売れば、お金を短い期間での間にすぐに手にすることができます。

ローンを組む人が爆発的に増え、かつその債権を売ることによって、バブルが起きたのですが、予想に反して、アメリカの地価が下がったことによって、一気に家を手放す人が増えてしまったのです。そうすると、その債権にも価値がなくなります。価値のなくなった債権にはお金が入ってきません。
こうして、お金が入ってこなくなってしまったリーマン・ブラザーズは経営破綻し、それによって大量の失業者を生んでしまったのです。
非常に簡単にまとめましたが、これがサブプライム問題とリーマン・ショックの大まかな内容です。このような金融に関するテーマを翻訳する人は必ずいます。
しかし、金融関係の翻訳はそう簡単に行えるものでもないのです。

3. 非常に何度が高い金融分野の翻訳

金融業界は、その用語が非常に多いものです。
例えば、「上場」という言葉を調べてみると……。

Cabinet Office Ordinance on Buying or Selling of Listed, etc. Shares Conducted by Corporation that is an Issuer of a Listed, etc. Share
上場等株券の発行者である会社が行う上場等株券の売買等に関する内閣府令

Cabinet Office Ordinance on Buying or Selling of Specified Securities, etc. of the Concerned Listed Corporations, etc. Conducted by the Officers of the Listed Corporations, etc. and Major Shareholders
上場会社等の役員及び主要株主の当該上場会社等の特定有価証券等の売買に関する内閣府令

Cabinet Office Ordinance on Disclosure of Take Over Bid of Listed Shares, etc. Conducted by the Issuing Corporation
発行者である会社による上場株券等の公開買い付けの開示に関する内閣府令

Cabinet Office Ordinance on Solicitation of Exercising Voting Rights of a Listed Share by Proxy
上場株式の議決権の代理行使の勧誘に関する内閣府令

Cabinet Office Ordinance on Special Provisions for Cabinet Office Ordinance on Buying or Selling of Listed, etc. Shares Conducted by Corporation that is an Issuer of a Listed, etc. Share 上場等株券の発行者である会社が行う上場等株券の売買等に関する内閣府令の特例に関する内閣府令

会計・金融・証券用語辞典より  出典:株式会社 証券会計翻訳総研 より
http://www.shokenkaikei.com/finacc/

このように、上場という言葉に関するものですら、その業界に携わっている人でないと、日本語すら理解が難しい用語が頻出します。

金融翻訳の用語集はインターネットで探すと、日本語の用語集は割と簡単に見つかりますが、英語に翻訳された用語集はほとんど見つかりません。
すると、翻訳文を比較検討しながら、翻訳作業を進めることが難しくなるため、翻訳の精度が落ちてしまうのです。
しかも、法律の改正などにより、新たな用語が出てきます。用語はそこから和訳されたり、英訳されたり、多言語化されます。また略語なども多く、クオリティの高い翻訳文を作っていくことは、常にアンテナを張る必要があります。

4. 金融分野の翻訳は、翻訳会社にご相談ください

金融翻訳もその重要性は年々増しています。これだけ世界経済が密接な関係になっていれば、それは必然でしょう。
翻訳会社は、その翻訳会社の特徴に合わせて、様々な人材を確保しています。金融翻訳をお願いしたいときは、その金融翻訳に特化した会社にお願いをしましょう。あなたの納期や、金額など、その時々のニーズに合わせて翻訳者を紹介してくれます。
仮に、金融に関する論文を翻訳したいというときは、求められるレベルに合わせて、翻訳者を選出してくれます。
会社ごとに、納期や文書の内容、翻訳サービスの差などによって価格は変動しますから、まずは、気軽に無料見積もりで相談してみるところから始めてみてください。

お見積もりは無料です。お気軽に翻訳会社JOHOまでお問い合わせください。

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