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翻訳マネージャーコラム

法律分野の英語翻訳を法律事務所が請け負う背景とは?

2017年12月05日

法律分野の英語翻訳を法律事務所が請け負う背景とは?

2020年に控えた東京オリンピックに向けて、外国人の来日者数も増えています。そのため、様々な分野での翻訳業務のニーズが高まってきています。
医療分野、観光分野、そして法律分野……特に法律分野においては、雇用関係などで必要になる可能性があります。
その法律分野の翻訳を最近では弁護士が請け負っているケースもあるようです。しかし、翻訳会社は言葉を扱うプロフェッショナル。法律分野においても翻訳会社を使う意義はあります。

1. 法律関係の翻訳はどんな人が行っている?

法律が関わる物事は、金銭トラブルなど、大きなトラブルに直結する可能性が高いといえます。よって、法律に精通した翻訳家の需要は非常に高いといえます。
法律だけに限ったことではありませんが、特定の分野に特化した翻訳家というのは、もともとその業界に携わっていた経験のある方が、翻訳家に転身したケースが多いです。
長年業界に携わっていた人であればあるほど、信頼感は高まっていきます。ましてや、法律は数年経つと改定されていくケースが多いため、素人がその情報を追いながら、翻訳を自分で行うというのは、どうしても無理が生じます。
法律にも詳しく、かつ英語にも堪能である人が法律関係の翻訳に携わらなければ、大変な事態に陥ることは目に見えてわかります。

特に、これから東京オリンピックなどで国内の外国人雇用の傾向が強まることが予想されるこの時期、法律関係の翻訳という分野は需要が高まっていくことでしょう。
当然2020年までには、様々な法律が変わっていくはずです。この大きな変化に柔軟に対応できる人材こそが、法律分野の翻訳に携わったほうがよいのは、言うまでもありません。
ですから、弁護士に一括翻訳を委託するにしても、法律関係に特化した翻訳会社に翻訳を依頼するにしても、法律関係の翻訳をするのは、専門分野への知識と実績のあるところに依頼することをお勧めします。

2. 法律パラリーガルや事務所内翻訳者の活躍

冒頭にて弁護士が一括翻訳を請け負っている例が増えてきていると述べましたが、そこにはどんな背景があるのでしょうか。
まず、法律事務所内にて、『パラリーガル』という仕事があることが大きな要因です。
パラリーガルとは、弁護士の指示・監督のもと法律業務を行う専門職のこと。アメリカにおいては、その仕事の重要性から資格も必要で、養成学校があるほどですが、日本においては資格としては認められていません。
しかし、パラリーガルとして働くということは、常日頃法律関係に深く関わっていくことになるため、専門性は高まります。そのうえで、事務員として翻訳業務に携わると、法律分野に関して、信頼のおける翻訳文が完成します。

ただし、パラリーガルの仕事は翻訳業務だけにとどまらないため、翻訳だけに専念することが難しくなるケースもあります。
そこで、法律事務所が専門で翻訳者を雇用するケースがあります。翻訳者は決して法律に詳しいわけではなくても、パラリーガルや弁護士も共同で翻訳にあたるため、その精度が高いレベルで保たれるという仕組みです。
最もきめ細かいサービスを行っているところになると、次のような4重のチェックをしているところもあります。

1.雇用契約書の日本語原文の作成はその事務所の社労士、行政書士が行う。
2.出来上がった原文の翻訳は労働分野の翻訳の経験が豊富なネイティブの翻訳者が行う。
3.完成した英文を校正専門職が校正を行う。
4.英文の翻訳チェックは日本語原文を作成した事務所が行う。

外国人向け雇用契約書の作成に携わっている事務所になると、法律関係に精通している分、依頼する側が細かい従業規定などを説明する必要がないため、無駄な手間と意思の疎通に気を使わなくてもよくなります。
特に法律関係の翻訳に詳しい翻訳者、特にネイティブの翻訳者の人材は貴重ですから、信用して仕事を依頼できる翻訳者を探すだけでも骨が折れます。ですから、弁護士に一括委託するケースは決して悪い判断ではありません。

3. それでも翻訳を法律事務所ではなく翻訳会社にお願いする理由は?

それでは翻訳会社に翻訳を依頼するメリットはどこにあるのでしょう。翻訳者は、言葉の専門家です。
英語の翻訳者に関していうと、英検1級を取得し、かつTOEICの点数は900点以上が翻訳者として名乗る最低レベルにあるともいわれています。最低レベルというよりも、前提条件といったほうが良いのかもしれません。
なぜならば、翻訳者にもいろいろなタイプの翻訳者がいるからです。医業専門、IT業界専門、金融専門、文芸専門など、その道のエキスパートがいます。
当然、医業専門の翻訳者にはある程度の医業の知識が必要とされます。そのため、医業専門の翻訳者は、医業の経験がある大学の博士課程を卒業した優秀な人材が携わっていることも少なくありません。
必要な情報をすぐに収集して、正確な翻訳をする臨機応変さとスピーディーな対応が求められます。それは言葉を操る職人といっても過言ではありません。
法律事務所に翻訳をお願いする場合、その法律関係に関する部分の翻訳は素晴らしいはずです。しかし、翻訳者はその部分を補える武器があります。それが語彙力です。
どの翻訳文が一番言葉の壁を越えて伝わりやすいか、その知識で必ず最も伝わる翻訳文を選ぶことでしょう。

4. 法律関係の翻訳も翻訳会社に頼むと安心です

弁護士に法律関係の翻訳業務をお願いすることの良さは、もちろんあります。しかし、翻訳会社にお願いすることの良さも十分お分かりいただけたのではないでしょうか。
法律関係などのデリケートな問題は、その道のプロにお願いすることで、きめ細かい対応ができるようになるのです。
また、民法や刑法など、翻訳したい分野に合わせた翻訳者が担当してくれることも、翻訳会社に法律関係の翻訳を依頼することの良さのひとつです。
重要な専門分野の翻訳は、翻訳会社にご相談ください。必ず、その場面に応じた単語を見つけ出して、ネイティブな表現に整えてくれることでしょう。

お見積もりは無料です。お気軽に翻訳会社JOHOまでお問い合わせください。

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