中国語・台湾語は他言語翻訳か?
中国語・台湾語は他言語翻訳か?
日本から中国の上海まで、飛行機を使うとおおよそ3時間から4時間ほどで到着します。
船舶しか移動手段がなかった時代と比べてみれば、技術の進歩とは目まぐるしいものです。
日本の首都、東京には毎日大多数の中国人観光客が訪れ、日本の経済を潤しています。
そして今や世界一位の生産大国となった中国という隣国の存在は、当然ビジネスの場においても深く関わってきます。
現在の日本の大企業で、中国を相手にしていない企業は存在しないと言っても過言ではありません。
それほどまでに中国という国は、私たちのビジネスパートナーとして重要な位置にいるのです。
ですが、私たち日本人は日本語で話しますし、中国人は中国語を使います。
国として歩んできた歴史が違うのですから、それは至極当然なこと。
当然であるからこそ、言語という壁の存在を甘く考えてはいけません。
中国と言う大きな隣国とより良い関係を築くためには、しっかりと中国語を理解することが一番の方法だと言えるでしょう。
言葉が通じなければ相手に意思は伝わりません。
しかしイチから中国語を勉強して、実践可能なレベルまで上げるには途方もない時間と労力が掛かります。
そのため企業では、中国の会社とのやり取りには、翻訳会社を活用していることがほとんどです。
今回は将来のビジネスパートナーになる可能性のある中国の言語「中国語」の翻訳についてご説明します。
1. 日本語と中国語、文法の違い
中国語と日本語は、文法や時制表現、量詞、数詞、単語など、様々なものが異なっています。
特に、翻訳する際に重要なポイントとなるのが、この文法の違いです。
日本語と中国語の文法の違いは基本の文構造から違います。
日本語は“SOV型”が基本、「主語→目的語→述語」といった順番で表現されます。
対して中国語は、英語などと同様に“SVO型”と呼ばれ「主語→動詞→目的語」の順番です。
また、中国語にはいわゆる「てにをは」が存在せず、語順で単語の役割や文の意味が変化するのもポイントです。
日本語は「てにをは」に気を付けていれば語順を自由に変化させることができますが、中国語では語順が重要視されます。
また中国語には特有の量詞、数詞がありますが基本的には「個」が使えれば問題ないとされています。
同じ漢字を使う日本語と中国語ではありますが、見た目は同じ単語でも意味合いが大きく違う単語も存在します。
たとえば有名なところでは、「愛人」という言葉があります。
日本で愛人と言えば、俗的な意味としての情婦や情夫になりますが、中国語ではそのまま「愛する人」、つまり恋人という意味になるのです。
2. 中国語には2種類ある?
私たち日本人は中国人の話す言葉を「中国語」と呼んでいますが、実は中国語には2種類の言語が存在しています。
それは中国語と台湾語です。どちらも中国語であることに変わりはありませんが、実は様々な違いが存在しているのです。
誤解をしないでいただきたいのですが、基本的に台湾の小学校や中学校では、台湾語ではなく中国語で授業を行います。そのためほとんどの台湾人は、中国語で会話を行います。
「じゃあ台湾語ってなんのこと?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
台湾も地域によって、中国語と台湾語が使い分けられており、台湾南部では今でも家庭で台湾語を話しているところが数多くあります。
この地域では家族とは台湾語で会話をし、学校の授業などの公共の場では中国語を用いることになりますから、両方の言語で話せる方が多いのです。
反対に台湾北部では台湾語を話す機会が少なくなっており、若い人のなかには台湾語を話せない人も多くなっているそうです。
それだけ台湾語と中国語は大きく違うため、聞き取れても話せない人が多いようですね。
3. 中国語と台湾語の違いとは?
では中国語と台湾語と中国語の違いとはなんなのか? 第一に挙げられるのは発音です。
中国語と台湾語の発音は似て非なるものと言われています。
どれぐらい違うかと言うと、一説では日本語と韓国語ぐらい違うと言う意見もあります。
最も大きな違いと言えるのは、台湾語は「巻き舌を使う反応ができない」ということです。
どのようなことかというと基本的に語尾は「ル化」をしないとうことです。
加えて拗音(ようおん)が言えないということもあります。
拗音とは、日本語の音節の内「キャ」「シュ」「チョ」などのように二字の仮名で書き表すもの。
つまり「シャシシュシシュショ」という発音は簡略化され、「サシスセソ」となります。
さらに言えば、文字そのものも違います。
台湾では民国時代から継承された「正体字」というものを使っているのに対して、中国では一部が簡略化された「簡体字」が使われています。
この文字の差は一目で区別がつくほどに顕著なものです。
また、ふりがなについても中国語ではアルファベットを用いた「拼音(ピンイン)」が使われますが、台湾では民国時代以来の「注音符号」が使われます。
起源はどちらも同じ言語なのですが、過ごした歴史の差によって全く違う言語に進化を遂げてきたと言えるでしょう。
4. 専門的なスキルがないと難しい翻訳
専門的なスキルを持ち合わせていない場合には、台湾語と中国語を見分けることはできても、完璧に翻訳することは不可能だと言われています。
もしビジネスで重要な仕事を任された場合、台湾語と中国語の見分けがつかなかったらどうなってしまうでしょうか?
契約書も仕様書も、専門的なスキルがない人にとっては難解な暗号のようでしかありません。
ですから、ミスの許されないビジネスの世界においては、どんなに些細な内容でも、中国語の翻訳を行う必要がある場合には翻訳会社に依頼をすることが最善策とされているのです。
グローバル化が日々進んでいく昨今、あなたのビジネスを円滑に進めていくためにも、中国語の翻訳はプロの翻訳会社に一任することをオススメします。
お見積もりは無料です。お気軽に翻訳会社JOHOまでお問い合わせください。