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翻訳マネージャーコラム

不動産売買時に交わす契約書の英語翻訳

2017年10月03日

建築・不動産取引の契約書の翻訳使われる英単語とは?

マイホームを持つために家を建てる場合や、家を建てるための土地を購入する場合、建築会社や土地の売主と契約を結ぶ必要があります。この時、契約書が使われます。
もし、家を建てる人が外国人であった場合、もしくは不動産取引をする際の売主か買主のどちらか一方が外国人であった場合、契約書を翻訳しなければなりません。
では建築に関する契約書を翻訳する場合に使われる用語などはどのようなものがあるのでしょうか。また契約書の翻訳には用語だけを知っていればよいのでしょうか。

1. 建築や不動産売買に関する翻訳の必要性

家を建てる場合やそのための土地を購入する場合には、契約を結ぶ必要があります。
家を建てる場合には建築会社と契約を結びますし、土地の売買の場合には売主と買主の間で契約を結びます。
こうすることでお互いに納得したうえで取引が可能となるのです。また、トラブルを回避する上でも欠かせないことです。

では、この契約書を翻訳する必要が出てくるのは、どういった場面が想定されるでしょうか。

たとえば家を建てたいと考えている人が外国人である場合、また土地の売主か買主のどちらかが外国人である場合などです。
この時に契約書を翻訳していなければ、契約内容を把握できないまま契約することになっていまいます。
建築に関する契約は、単に家を建てる契約だけではありません。住宅が火災で燃えてしまうことがあるように、建築中に災害に遭うことも考えられます。
そのため、建築中の災害により住宅が損失した場合の対処をどうするかといった内容も盛り込まれます。
もし契約内容を把握できていないとなれば、万が一災害で住宅を損失した場合に、建築会社と依頼者の間でトラブルが起きてしまうでしょう。これは絶対に避けなければなりません。

そこで契約書を翻訳して、契約にかかわるすべての人が同一の契約内容を把握できる状態を作るのです。
また、不動産においては投資にも利用されます。日本の不動産は海外の投資家から注目されていることもあり、こういった場合にも契約書の翻訳は必要となるでしょう。

 

2. 建築関連の契約書の翻訳で使われる用語や単語

建築や不動産関連の契約書を翻訳する場合に使われる、用語や単語についてみていきましょう。
まず契約書全般に使われる単語です。
よく使われるのは、“承諾する”という言葉でしょう。この意味を持つ英単語は“accept”“agree”“approve”などがあります。
契約後には支払いが生じるため“口座”という意味の“account”も使われますし、契約に問題が発生した場合を想定して“action”“訴訟”という言葉も使われます。
また、“捺印する”という意味の“affix one’s seal to”“署名する”という意味の“affix a signature to”も契約書においては欠かせない用語でしょう。

建築の分野でいうと、打ち合わせによって設備等の追加がある場合に、追加契約書によって追加分の契約が行われます。“追加契約書”“Addendum”です。
さらに、契約後には支払いを行いますが、契約書には「遅滞なく支払う」といった表現が出てきます。この時に使われる“遅滞なく”という言葉は“without delay”と表されます。

不動産の契約書では、さらに独特な単語が出てきます。
たとえば“仲介手数料”という言葉。これは不動産取引をする際に仲介してもらう不動産会社に支払う手数料ですが、英語では“brokerage fee”となります。
そして不動産会社に仲介を依頼する場合には、3つの取引形態があります。「媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」です。
そのうちの“媒介契約”は英語で“Intermediary agreement”となります。

また不動産取引の際には契約書とは別に「重要事項説明書」という書類があります。これは不動産の買主に対して、不動産の状況や契約について説明するもので、宅地建物取引士の資格を持った人から説明をしなければ違法となるほど重要なものです。
契約の際に使う書類なので、契約書にも“重要事項説明書”という表現が出てきます。これは“disclosure statement”と表されます。

建築関連や不動産関連の契約には、独特な単語や用語、表現が数多く使われるのでご注意ください。

3. 用語を知っているだけでは翻訳に不十分

このように、建築や不動産に関連する契約書を翻訳する場合には、かなり専門的な用語などが使われますが、今回紹介したものは一部に過ぎず、非常に膨大な数があります。 しかし、そういった用語全てを使いこなしても、契約書の翻訳を行うには不十分です。

翻訳を行う際には、その場面に合わせた専門知識が必要となるのです。今回取り上げた建築関連の契約書で言えば、建築に関する専門知識と、契約書の作成に必要な法律の知識が求められます。 また不動産の契約書であれば金融の知識も必要となる場合があります。 建築関連の契約書には複雑なことが書かれているので、母国語で書かれていても理解しづらい部分があるものです。 翻訳者が書かれている内容を理解できなければ、正確に翻訳をすることは難しいでしょう。 また、金融分野の翻訳を行う場合には、独特の言い回しが使われることもあります。これも専門知識を持っていなければ使いこなすことができないものです。

このような理由から、翻訳を行う場合には言語能力や用語だけを知っていても不十分であり、それぞれの専門知識を持っていなければならないのです。

4. 専門的な翻訳会社に翻訳依頼する

このように専門的な用語を知っておく必要があるうえ、幅広い専門知識が必要となる契約書の翻訳は、翻訳会社に依頼をした方が安全でしょう。 契約書の翻訳自体は、辞書を片手に行えば、自力でも不可能ではないでしょう。 しかし、もし内容を誤訳してしまったり、正確な内容が伝わらない翻訳になってしまうと、契約後のトラブルはもちろん、契約書としての役割を果たさなくなる可能性があります。

翻訳会社に依頼をすれば、多くの経験や実績を持ったプロの翻訳者の手による翻訳が行われます。法律や金融、建築に関する知識を有した翻訳者もいますし、何段階もの確認作業の末に完成するので、不備があったり契約書として機能しなくなることはありません。 翻訳はただ言語を置き換えるだけの簡単な作業ではないため、「広く浅い知識」しか持っていない人が行うのは、無謀と言えるのではないでしょうか。 決して自力でできると考えず、翻訳を専任で行っている翻訳者にご依頼ください。

お見積もりは無料です。お気軽に翻訳会社JOHOまでお問い合わせください。

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