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翻訳マネージャーコラム

研修資料の翻訳時の注意点

2017年08月10日

研修スライド・研修ビデオの翻訳

テレビ番組などで、字幕がつけられた海外の面白動画を観たことはありますか?
夜9時からの映画枠で、洋画の日本語吹き替えになっているのを観たことはありますか?
たまに学校などで外国人が紹介する研修ビデオで吹き替えになっているものを観たことはありますか?
これらは全て、映像翻訳のスペシャリストが手掛けています。
今回は、研修ビデオやスライドを翻訳する、映像翻訳の世界についてご紹介します。

1. 映像翻訳ってどんな世界?

映像翻訳といえば、映画や海外テレビドラマなどが馴染み深いでしょうか。そこに映像翻訳の世界があります。英語を日本語に翻訳した字幕文を作ったり、吹き替え用のセリフを作るのが、映像翻訳者の仕事です。
まず字幕翻訳では「1秒間の映像の中に4文字」という制約が設けられています。
いくら原文である英語を言葉のとおり正確な翻訳したとしても、映像翻訳の世界では、「1秒間に4文字」で表示されるように翻訳しなければ、字幕には使えません。

理由はとても簡単です。英語を全てそのまま日本語に翻訳してしまうと、日本語訳が長くなりすぎて、映像と文章の内容が合わなくなってしまいます。映像のほうが先に進んでしまい、字幕が追いつかなくなるのです。
逆に、字幕の文字数を増やすと、今度は行数が増えてしまい、視聴者が字幕を読みきれないうちに、映像が切り替わってしまうことになります。
「1秒間の映像の中に4文字」というルールは人間の活動原理に基づいて作られたもの。映像翻訳における「正確な翻訳」は、このルールを守りつつ、視聴者に映画の内容がわかるようにすることなのです。

文字数制限があると、翻訳はさらに難しいものになります。
翻訳者には英語読解能力も必要ですが、イントネーションを考慮して、日本語の訛りを翻訳に使ってみるなどの工夫をしなければならないため、日本語の語彙力も人並み以上に求められるのです。

2. 研修用ビデオ・スライドはどうやって翻訳するのか

研修用のビデオや、スライドの翻訳を行っている会社であれば、ほとんどの場合ビジネスはもちろん、映画やドラマなどの翻訳までオールラウンドに対応可能です。
より手厚いサポートを展開している会社になると、翻訳だけでなく、映像制作もサポートしてくれるでしょう。
具体的にはナレーター・声優の手配から、スタジオ収録 、映像完パケ制作まで対応している会社も珍しくはありません。その場合、 映像のローカライズ(他国で製品を販売する場合に、その国の仕様に合わせること)も含めて全て一社にお願いすることができるため、複数の翻訳会社に依頼をわけて行う手間暇、コストを削減できるという強みもあります。

声優の手配など、映像分野に携わったことのない人は、どうすればいいのかわかりません。英語の発音ができていて、撮影慣れしている人を、翻訳会社を介さずに見つけ出すことは至難の業ではないでしょう。
そこで、ローカライズの作業も専門業者に一緒にお願いすることにより、せっかく作ったビデオを見ることができないという事態も避けることができます。

 

3. スライド・ビデオ資料の翻訳で注意しておきたい点

研修スライド用資料の翻訳では、「余計な言葉を加えないことと、勝手に文を変えない」ことが基本であり、この基本を守った上で翻訳を行うことが重要です。
これは「日本語原文にないことは言わない、日本語原文にある情報を削らない」ということです。翻訳者の判断で、原文にない情報を勝手に付け加えたり、原文にある情報を勝手に削ったりすることは許されません。
だからといって、一字一句忠実に直訳すればよい、というわけではありません。原文の情報を、その一字一句にはあまりとらわれず、最も自然で、わかりやすい英語で表現するということです。

もちろん英語から日本語に翻訳する時も同様です。もともと日本語と英語は成り立ちから違う言語ですから、うまく翻訳することが難しいケースは多々あります。
原文を壊さず、わかりやすく翻訳するのが翻訳者の役目なのです。
そこで、翻訳物は「誰に、何を、何のために、どのように、伝えるのか?」という視点で作成します。そして正確であり、明確であり、簡潔にする必要があるのです。

逆に、ビデオ用の翻訳となると、字幕翻訳では1秒間の映像の中に4文字という制約が設けられています。
いくら言葉のとおり正確な翻訳をしていたとしても、映像翻訳の世界では、「1秒間に4文字」として翻訳しなければ、字幕には使えません。それは吹き替えになっても同じことです。
一つの場面の中で、そこで出てくるセリフを全て日本語に吹き替え終えなければならないため、意訳を上手に駆使しなければ、映像翻訳として完成させることは難しいでしょう。

さらに、難しい専門用語は除き、できる限り簡潔な単語などを使うといった努力も忘れてはいけません。
翻訳したあとに、日本語と英語の訳文が合致するように心配りをするのは、決して翻訳する人だけではないのです。

4. 映像翻訳に特化した翻訳会社に依頼する

研修用のビデオやスライドは、企業にとって非常に重要なものでしょう。
企業の研修といえば、これから仕事をしていくうえでの、基本中の基本を学ぶための資料です。その資料作成を疎かにしていては、企業にとって長い目で見ると、様々な損失につながる恐れもあります。
しかし、映像翻訳のプロに研修用資料の翻訳を依頼すると、そんな悩みも解決されるでしょう。

翻訳者に翻訳を依頼するときに、自身が扱っている分野に特化した、翻訳者にお願いすることがベストです。研修用ビデオやスライドの翻訳であれば、映像翻訳の道のプロたちがいるので、安心して任せることができます。
多くの翻訳会社は、見積もりを無料で受け付けています。最近はインターネットを使って翻訳してほしいデータを送るだけで見積もりを行ってくれる会社も増えているので、とても便利です。
研修用資料の翻訳をお願いするべきかどうか迷ったときは、まず翻訳会社に相談するところからスタートしてみてください。

お見積もりは無料です。お気軽に翻訳会社JOHOまでお問い合わせください。

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