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翻訳マネージャーコラム

自動翻訳の発達とWEBサイト翻訳の必要性

2017年05月30日

自動翻訳の発達とWEBサイト翻訳の必要性

インターネットが発達するにつれ、WEBサイトを見る機会はどんどん増えています。さらにスマートフォンの普及で、移動中でも常にWEBサイトを閲覧するという使い方も増えています。
ネットの強みは、どれだけ離れていてもその距離を埋めてくれる点でしょう。買い物も店舗に行くことなく、Amazonなどの通販サイトで可能になり、注文すれば数日後には自宅に届きます。
旅行の際にもWEBサイトは活躍します。飛行機の予約も航空会社のホームページからできますし、宿泊先のホテルもサイトから予約が可能です。
そして、インターネットの最大の強みは、どれだけの距離……国境を越えることができる点。海外のサイトを見られることこそ、ネットが最大の効果を発揮する場面かもしれません。
ただし、その場合は必然的に、WEBサイトの翻訳が必要となります。

1. どんな時にWEBサイトを翻訳するのか

「ネット社会」と呼ばれる現代、何かわからないことがあっても、すぐにインターネットで検索することができます。
以前は、ネットもほぼパソコンでしか利用できなかったので、「すぐに」検索することは困難でした。つまり、インターネットに頼る機会は少なかったといえます。
しかしスマホの普及率は高まる一方。スマホであれば、どんな場所いてもすぐにネットが使えるため、わからないことがあれば、その場でスマホを使って検索する、という方法が一般的になっています。
このように、スマホの登場とともに、昔と比べてもより身近になったインターネットですが、どのような時にWEBサイトの翻訳が必要となるのでしょうか。

一般的には日本語で記載されたWEBサイトを閲覧することはあっても、なかなか海外のサイトを閲覧することは、あまりないかもしれません。
とはいえ、たとえば海外に行く際、宿泊先を探そうとホテルのWEBサイトを開いた場合はどうでしょうか?
部屋の内容やサービス、予約方法まで全て現地の言葉で書かれていたら、そのホテルの予約を諦めてしまう人も多いでしょう。
逆の場合もあります。日本の文化に触れるため、多くの外国人観光客が日本を訪れます。しかし宿泊先のサイトに日本語しか掲載されていなければ、日本語がわからない海外の人はその内容を理解できず、宿泊を諦めてしまうかもしれないのです。
WEBサイトは企業・店舗にとって「窓口」であり、セールスの場でもあります。特に海外の人も利用してもらいたい場合は、翻訳は必須となることは言うまでもありません。
そこで現在はホテルだけでなく旅館でも、ホームページでは主に英語表記への切り替えができるサイトが多くなっています。

2. WEBサイトの翻訳は本当に必要?

一般的に「翻訳」は、翻訳会社やフリーの翻訳者など、翻訳を専門とする人に依頼をすることが多いと思います。
しかしWEBサイトに関して、専門家に依頼する必要があるのでしょうか?
というのも、現在は翻訳サイト=「自動翻訳」(機械翻訳)の機能が発達しています。海外のサイトを見ていてわからない単語や文章があれば、翻訳サイトに入力するだけで、意味を知ることができるようになりました。
また、この自動翻訳の技術を生かして、WEBサイトの内容を全て翻訳してくれる機能も登場しています。

ユーザー側にもある程度の知識は必要かもしれませんが、知識は一度得てしまえば、あとはボタンひとつでホームページの内容は全て自動的に翻訳されます。また、翻訳にかかる時間もほんの数秒です。
そのため、語学が苦手な人でも、海外のサイトを閲覧することに、それほど苦労することはなくなりました。もちろんPCだけでなくスマホにも同様の機能が備わっているので、幅広い使い方が可能となっています。
では、プロの翻訳者による翻訳は必要ないのかといえば、決してそんなことはありません。
翻訳サイトの自動翻訳を使うと、比較的簡単にWEBサイトを翻訳することができます。しかし、機械翻訳はまだまだ完璧ではなく、時に全く意味がわからない日本語に変換されることもあります。
そのため、自動翻訳によるウェブサイトの翻訳は、おおまかな内容を知るには最適ですが、細かな内容までは把握できないのです。

3. 商品を販売するために必要な表現方法

WEBサイトを翻訳する際に注意すべき点には、次のようなものがあります。
企業にとってWEBサイトとは、商品を売り込む場でもあるので、ウェブサイトの内容で商品の良さをしっかりと伝えなければなりません。そのためには「正確さ」だけでなく、「表現方法」も重要です。
この「表現方法」とは各企業がこだわるべき部分であり、翻訳を行うにあたって翻訳会社もしっかりと把握しておかなければいけません。
WEBサイトの翻訳を行う場合は、クライアント企業と打ち合わせを重ね、表現方法を確認したうえで翻訳を行い、終わればクライアントに内容を確認してもらう、という何重にも確認を行う体制作りが大切になってきます。
機械翻訳によるサイトの翻訳は、簡単で早いという利点がありますが、表現方法など細かな工夫は行えません。それでは企業の商品をしっかり売り込むことができなくなります。

4. WEBサイトの翻訳に必要な専門知識とは

WEBサイトの翻訳には、もちろん高い語学力が求められますが、クライアント企業や商品についても詳しく知っておかなければ、正確な翻訳はできません。
さらに、WEBサイトの翻訳には、インターネットに関する専門知識も要求されます。
WEBサイトは「プログラミング言語」というものを使って構成されます。「プログラミング言語」とはパソコンなどの機械が理解できる言語のことで、これを使うことによってPCに命令を与え、WEBサイトを作ります。
頻繁に使われるプログラミング言語の代表的な存在としては、「HTML」が挙げられます。
もしWEBサイトの翻訳を「HTMLの状態で」と依頼されれば、翻訳会社はHTMLに対応しつつ翻訳を行わなければいけません。
このように、WEBサイトの翻訳は、単に文章を翻訳するだけではありません。
その企業のコンセプトや商品に合った表現方法を考え、WEB知識をもとにプログラミング言語に対応するという、難しい分野です。
だからこそWEBサイトの翻訳には、機械翻訳ではなくプロの翻訳者の技術が求められているのではないでしょうか。

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