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翻訳マネージャーコラム

ライセンス契約を伴う英語翻訳の専門性

2017年03月22日

ライセンス契約の英語翻訳

世の中には様々な「契約」があります。人が会社で働く際にも労働契約が結ばれますし、誰もが頻繁に利用するスマートフォンも、携帯会社と契約することで使えるようになります。
契約とは難しそうに思えて、実は身の回りにたくさんあるものなのです。
しかし、それほど身近なものであっても、やはり深いところまで知っている人は少ない契約があります。そのひとつが、ライセンス契約です。
では、このライセンス契約とは一体どのようなものなのでしょうか。そして、ライセンス契約に関する翻訳の必要性とはどのような部分にあるのでしょうか。

1. ライセンス契約とは何か

会社で働く、スマートフォンを使う、家に賃貸で住む。これらは全て契約が必要となるものです。仕事上だけでなく、意外と日常生活の中にも契約を結ばなければいけない場面は、多く存在します。もちろん、相手(企業)にとっては仕事上ですが。
そんな契約のなかに、「ライセンス契約」というものがあります。
ライセンスという言葉には「許可」や「免許」といった意味があります。これらの意味が示すように、ライセンス契約とは許可をもらうための契約です。
たとえば、Aという会社が作り、商標登録しているものは、通常はA社しか使うことができません。勝手に使ったり販売したりすると、著作権などの権利を侵害することとなり、大きな問題に発展します。しかし、A社とライセンス契約を結ぶことで、その他の会社も取り扱うことができるようになります。
ライセンス契約とは、会社(1社とは限らない)が持っている商品などを、他の会社も取り扱える許可を与えるための契約なのです。

ライセンス契約の対象となるものは数多くありますが、最近でいえば主にキャラクターデザインやソフトウェアなどが挙げられます。
特にパソコンを使う方にとっては、ライセンス契約とは身近なものではないでしょうか。
パソコンで使用するソフトウェアは、購入するだけで使えるというわけではなく、ソフトウェア販売会社が定める契約内容に同意することで、そのソフトウェアを使えるようになります。
このソフトウェアに関する仕様許諾契約書は、英語では「EULA」という略称で知られています。

2. ライセンス契約に関する翻訳の必要性

このように、ライセンス契約を結ぶことによって他社の商品を取り扱えるようになりますが、このライセンス契約においては翻訳も重要なポイントです。ライセンス契約は日本国内の会社に限ったものではなく、海外の会社ともライセンス契約を結ぶことがあります。
最もわかりやすいのは、東京ディズニーランドでしょう。
東京ディズニーランドはディズニーという名前を冠していますが、ディズニー社(ウォルト・ディズニー・カンパニー)ではなく、日本の株式会社オリエンタルランドが運営しています。オリエンタルランドはディズニー社とライセンス契約を結び、東京ディズニーランドを運営しているのです。
ディズニー社とその関連会社はアメリカにある企業なので、ライセンス契約を結ぶ際の契約書も英語です。この他にも、海外の商品などを日本で取り扱う場合、逆に日本の商品を海外で取り扱う場合もライセンス契約が必須となるため、ライセンス契約に関する書類は、日本語と英語の翻訳作業を行うことが多くなります。

3. ライセンス契約の翻訳に必要なものとは?

ライセンス契約に関する書類の翻訳を行う場合、語学力はもちろん、様々な専門知識が必要となります。
まず求められるのは、法律に関する知識です。ライセンス契約に関する書類の翻訳では、語学力があれば、単なる言語の変換程度は行えるかもしれませんが、契約書に書かれている内容は専門的で一般的には難しいとされることばかり。
たとえば賃貸物件を借りる際の契約書でも、法律関連の箇所は読んでもなかなか理解できないため、最終的にはあまり読まずに飛ばしてしまう人もいるのではないでしょうか。不動産業では、そんな人のために宅地建物取引士(宅建)の資格を持った人が内容を説明してくれます。
ライセンス契約に関する書類も同様で、日本語で書かれたものであっても、専門知識を持っていない人が全て理解するのは、ひと苦労です。さらに、その文書が英語で記されているものであれば、どうでしょう?
結果、語学力があったうえで、法律などの専門知識にもとづいて契約書の内容を正確に理解できていなければ、正確な翻訳を行うことは難しいはずです。
もし契約書のなかに、翻訳ミスによる間違いがあれば、企業間のトラブルに発展しかねません。ライセンス契約に関する書類の翻訳を担当するうえで、最も注意しなければならないことです。
また、ソフトウェアに関する契約であればITの専門知識を、ディズニーランドに関する契約であれば、アミューズメントパークやディズニーそのものに対する深い知識も要求されるでしょう。
契約書の翻訳は法律だけでなく、幅広い分野の専門性が要求されるのです。

4.「翻訳」だけではない英語の「契約書作成」

ライセンス契約は、取り扱うものによって必要な知識も異なります。ライセンス契約に関する書類の翻訳が必要になった場合は、専門の翻訳者に依頼したほうが賢明でしょう。しかし、専門的な技術を持ち、経験豊富な翻訳者をすぐに見つけることは、難しいものです。
内容や言い回しだけでなく、独特の書式があるのも契約書の特徴です。できれば単なる翻訳ではなく、英語に翻訳された契約書そのものを作成してほしい、と考える日本企業もあるでしょう。
ライセンス契約、もしくは法律分野に長けていない翻訳者に個人で仕事を依頼すると、1文1文は正確に訳してくれるものの、最終的に「契約書」になっていないこともあります。
翻訳会社には、たとえばライセンス契約に関して経験豊富な翻訳者がおり、また専門家によるチェック体制も整っているので安心です。もちろん、英語で契約書を作成するためのアドバイスも行います。
つまり、経験豊富な翻訳会社は、英語による契約書作成の経験も豊富ということです。単なる言語の変換だけではない、ビジネスのお手伝いも翻訳会社は行っています。

お見積もりは無料です。お気軽に翻訳会社JOHOまでお問い合わせください。

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