医療論文の専門性
医療論文の翻訳が必要な理由とは
医療において最も大切なことは患者さんの命を救うことです。しかし、それは目の前の患者さんに対してのみ言えることではありません。たとえ遠く離れたところにいる患者さんであっても、その命を救うことが求められます。
そのために必要なものとして、学術論文が挙げられます。
学術論文は医療において、どのような役割を果たしているのでしょうか。また、学術論文の翻訳の重要性についてもご説明します。
1. 研究を知らしめる医療論文
医療業界では日々、研究が行われています。研究を行うことで新たな病気の原因を発見することができ、それに対しての治療法が確立されていきます。また、その病気に対して効果を発揮する薬についても研究がなされています。
一般的に研究を行うのは、医療に精通した研究者です。研究者の仕事は自分の専門分野について研究をすること。誰もがそう思うことでしょう。しかし、もうひとつ大きな仕事があります。それは学術論文を作成することです。
研究者は研究を行い、新たな成果が出た場合はそれを論文としてまとめます。研究者の仕事は研究によって新たな病気などを発見し、患者さんの命を救うことです。しかし、そのため自分だけが知識を持っていても意味がありません。論文を用いて自分の研究結果を広く知らしめ、成果を患者さんに還元するのです。
医療関係者は論文の内容を世界中に伝えることで、目の前の患者だけでなく、遠く離れた患者も救うことができます。これが研究者の仕事であり、使命といえるかもしれません。
研究者は自身で発見したものであっても、決して自分だけが独占するのではなく、多くの人に知らせる必要があります。研究の成果を十分に発揮するために、知識の伝達役を担って研究者の代わりに世界を飛び回るのが、学術論文なのです。
2. 学術論文を翻訳することの重要性
医療従事者は研究結果を論文として発表することで、多くの人の命を救うことにつながります。学術論文によって救える命は、国内だけにとどまりません。海外でも役立つものなので、学術論文を翻訳する必要が出てきます。
人間は民族によって、見た目も違えば使う言葉も違います。しかし、同じ人間である以上、身体の作りはほぼ同じです。つまり、病気にかかった場合の治療法なども同じという場合もあるのです。そこで、学術論文を翻訳して世界に出すことにより、海外でも同じ病気に苦しむ人の命が救われる可能性があるということです。
長い人類の歴史のなかで、いまだに解明されていない病気は数多くありますし、各国特有の環境が原因によって発症する病気も存在します。しかし、それらの病気がいつ世界的に広がってしまうかはわかりません。ただし、翻訳された海外の学術論文があれば、いざというときに役立ちます。
また、医療業界においては主に英語が使われます。それもあってか、学術論文は英語で書かなければ受理されないというケースもあるようです。
以上のポイントから、学術論文はほとんどの場合、英語を使った翻訳が必要なものだといえるでしょう。
3. 医療の専門家が翻訳内容をチェック
医療に関する学術論文の翻訳は、翻訳会社も力を入れている分野です。
まず、学術論文を専門的な知識をもった翻訳者が翻訳します。この段階で学術論文は読めるものになっているかと思いますが、翻訳作業はここで終わるわけではありません。
次に、校正者が翻訳した学術論文をチェックしていきます。翻訳者も言語のプロであり、翻訳の精度は高いですが、誤字脱字がないかという基本的な部分から、読み手にとって読みやすいものになっているかどうかまで、内容を細かくチェックするのです。
校正者のチェックが終了したら、次の段階に移ります。それはネイティブチェックです。ネイティブチェックはその言語を母国語とする人が、原稿をチェックします。この作業によって翻訳者や校正者でも気づかなかった微妙な表現の誤りなどを修正し、より自然な文章にしていくのです。
校正やネイティブチェックは他の分野の翻訳でも行われますが、医療関係では医療に精通した専門知識を持つ人がチェックをするのです。なかには元医療関係者、元ドクターがチェックしてくれることもあります。
こうした綿密なチェックによって、医療特有の表現なども修正され、論文全体がしっかりとしたものになります。医療翻訳は、いくつもの段階を経て依頼主、そして国内だけでなく世界中の医療関係者に届けられるのです。
4. 医療分野では続々と新名称が誕生する
医療翻訳の難しさは、医療特有の表現や専門用語が多く使われるだけではありません。
医療の現場では、新たな病気が見つかることが多くあります。そして、新しい病気の治療法も研究されます。また、すでに知られている病気に対しても、新たな治療法が生まれることは少なくありません。このようにして、医療業界では新たな病気あるいは治療法の名称が続々と生まれていくのです。
また、医療業界では名称を略すことが多くあるため、新たな名称に対して略称を考えなければならないこともあります。多くは名称の各単語の頭文字を組み合わせたものですが、かといってその略称が長すぎたり、複雑なものになると、かえって覚えにくいものになるでしょう。
とはいえ、自分自身で略称を考えようとしても、意外と最適な略称が思い浮かばないものなのです。
何より、英語で新たな名称をつけるためには、正確な翻訳が必要です。そのため、医療論文の翻訳を翻訳会社に依頼すると、略称を考えるうえでも役立つはずです。
もちろん先にご紹介した翻訳作業のステップを、全ての翻訳会社が行っているわけではありません。翻訳会社を選ぶ際には、その会社がどのような作業工程で翻訳を行っているかどうかも確認しましょう。
自身が作成した学術論文によって、世界各国で多くの命が救われることを考えれば、何よりも正確な翻訳を行うことが重要であり、最優先です。言語力だけでなく医療の専門知識が必要となる学術論文の翻訳は、経験豊富な翻訳会社にご相談ください。
お見積もりは無料です。お気軽に翻訳会社JOHOまでお問い合わせください。
関連リンク
医学論文、研究報告書、医療機器マニュアルなど、医学・薬学分野の翻訳はJOHOヘご相談下さい。
医療論文の専門性高い翻訳でもの質の高い翻訳をお約束します。医療系の英語翻訳(和英翻訳・英和翻訳)を低料金、高品質でご提供します。