医療現場での翻訳が必要になった場合
医療現場で翻訳の必要に迫られたとき
自身が医療関係の仕事に従事している場合、どんな理由があったとしても「間違い」を起こすことは許されないでしょう。 医師もしくは看護師という職業は、患者さんの命を預かるお仕事です。
ほんの小さなミスが思いも寄らぬ事態を引き起こし、場合によっては大切な患者さんの命を奪ってしまうことになるかもしれません。
医療の現場では日々、病気や怪我に対する新しい治療法や最先端の医療器具など、患者さんの命を救うための技術革新がなされています。
その多くは、日本国内ではなく、海外の企業や研究者によって生み出されていることをご存じでしょうか?
もし、目の前の患者さんを治すことができる新しい治療法があったとして、その内容や手順の書かれた論文が日本語に訳されておらず、英語やドイツ語、ロシア語やポルトガル語で書かれたものしかなかったとしたら……自分ならどうしますか?
今回は、正確性を問われる医療の現場における「翻訳」の重要性について、詳しくご説明したいと思います。
1. 医療分野で無料翻訳サイトは使えない?
医療の現場では、我々が日常生活のなかでは決して聞くことのない専門用語が、当然のように飛び交っています。
医薬品の名前、医療器具の名称、あるいはそれらの適切な用量を示す単位であったり……。
多くの場合、その多くはドイツ語や英語を語源としており、グローバル化が進む昨今では、患者さんのなかに海外の方がいることもあるでしょう。
しかし、もしも海外の言葉で執筆された論文を全て日本語に翻訳する必要に迫られたら、多くの人は自分だけでその内容を理解し、正しく伝えられる文章に書き起こすことはできるでしょうか?
医療の現場において「必要に迫られる状況」というのは、時間的余裕がないケースが多いかと思います。
そんななかでの翻訳作業……ともすれば内容を曲解してしまい、誤った手順を書き記してしまうかもしれない。
そのひとつの間違いが、取り返しのつかない事態を引き起こしてしまいかねないのが、医療現場の厳しさなのです。
たとえば、日常生活のなかで何かを翻訳しようと考えた場合、大多数の方はおそらくインターネット上にある「翻訳サイト」を活用しようと考えることでしょう。
いつでも手軽に利用することができ、無償のホームページであれば費用も一切かかりません。
ですが、翻訳したい内容がお仕事に関わるものであるとき、特に医療現場のように「絶対に間違うことが許されない」ケースの場合なら、どうでしょうか?
一度でも翻訳サイトを利用したことのある人なら、他の方法がないかと考えるはずです。
なぜかといえば、翻訳サイトはあくまでも「単語や文章を読み取り、対応する多言語へ機械的に置き換える」ことしかできません。
そこに書かれている言葉が、医療用語のような専門的な単語であった場合には、正確な内容に変換されることは難しいからです。
2. 医学書は原書で読むべき? だけど……
可能ならば医学書のような正確性をどこまでも追及されるような文章は、本来は原書を読むべきだと主張する医師がいます。
翻訳というプロセスを踏まえることで原著者の意図する内容が変質してしまい、本来の意味が伝わらなくなってしまう、あるいは重大な事故を引き起こしてしまう可能性があるからだ、というのがその理由です。
この意見はもっともです。原書を読み、そのまま理解できるのであれば、それが一番でしょう。ところが、他言語で書かれている論文を原文で読み、理解できる人はどれくらいいるのでしょうか?
当然ですが、日本人のほとんどは、英語の文章を読むよりも日本語で書かれた文章を読むほうがはるかに簡単で、時間もかかりません。
小説を例に考えてみましょう。
英語で書かれた500円のペーパーバックの小説と、日本語に訳された2000円のハードカバーの小説、同じ内容が書かれているとわかっていても、ほとんどの人は日本語で書かれたハードカバーのほうを買い求めるでしょう。
それは自分で英文を読み解き、その内容を日本語へと置き換えるためにかかる「時間」を省くためであり、また誤った内容に翻訳してしまう恐れがないという「安心」を買っているのです。
3. トライアルで選ばれた翻訳スタッフ
医療翻訳の話に戻ると、自身が医学・薬学の文献、あるいは論文の翻訳に差し迫られているときは、やはり翻訳会社へ依頼したほうがよいかと思います。
繰り返しになりますが、医療分野においてはその翻訳の精度が何よりも重要ではあるのですが、実は翻訳会社への依頼については、それ以外にも数多くのメリットがあるのです。
一般的によく知られている翻訳サイトでは、医療分野を専門に扱っているホームページは、ほとんど存在しません(個人運営サイトはたくさんありますが……)。
対して、翻訳会社には和訳が得意なスタッフだけでなく、様々な分野の業界用語や知識を理解しているプロフェッショナルのスタッフがいるのです。
翻訳会社の多くは、スキルの高いスタッフを獲得するために「トライアル制度」を設けています。
翻訳会社に翻訳者として登録したい場合は、まず自身の翻訳物を提出し、そのスキルが適正かどうかを見極めてもらいます。
そしてプロの翻訳者としてのスキルを持っていると認められた場合に、その翻訳会社に登録でき、仕事の依頼が来るという仕組みになっています。
翻訳会社を選ぶ際には、このトライアル制度を設けているかどうかも、翻訳物の品質を知るためのひとつの基準になるでしょう。
もしも自身が「どうしても翻訳に費用をかけたくない」と考えるのであれば、無料の翻訳サービスを活用する以外に方法はないかもしれません。
ただし、それが取り返しのつかない結果を引き起こす可能性もあるのです。
一切のミスが許されない現場とは、手術室のなかだけではありません。
そんな医療現場と、何より患者さんのために、医療分野あるいは人の命に関わる文章の翻訳は、翻訳のプロフェッショナルがそろっている翻訳会社にご依頼ください。
お見積もりは無料です。お気軽に翻訳会社JOHOまでお問い合わせください。
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