日中翻訳で日本人が気を付けたいポイントを解説します
漢字の落とし穴
日本語と中国語は共に漢字を使った言語ではありますが、文法や発音、表現方法等は大きく異なるため日中(中日)翻訳においても簡単とはいきません。例えば語順や中国語独特の終助詞の使い方など注意したいポイントはいくつかあります。
中でも、私たち日本人にとっては、漢字が理解できるからこそ陥りやすい間違いというものもあります。
例えば、日本でも中国でも「勉強」という単語が使われていますが、実はそれぞれで使用する意味はまったく異なり、中国では「無理をする」という意味で使われるのです。他にも「老婆」は妻、奥さんという意味であったり、「輸入」は入力するという意味になる等・・・同じ漢字を使っていても違う意味で使用されている例がたくさんある為、漢字が分かる日本人にとっては日中翻訳において内容を誤訳をしてしまう要因になってしまう事があります。
もちろん、同じ漢字で同じ意味で使われている単語も多数あるので混乱しやすいポイントですね。
地域によって大きく異なる中国語
同じ中国語圏であるにも関わらず、中国本土と台湾では使われている文字が違います。中国語で使用されている漢字は簡体字と繁体字に分けられ、中国本土や台湾だけではなく地域によって採用している漢字が異なる為です。
これは漢字の字体が違うだけではなく、単語の表記自体も異なるものが多くある為、日中翻訳を行う際、どこの国や地域の人に向けた翻訳なのか、どちらの字体の翻訳を行うのか等、対象の目的を明確にしないと誤訳が起きてしまう可能性があるので注意が必要です。
日中翻訳は「信達雅」を心がけること
「信達雅」とは、中国における翻訳の基本理念であり、「忠実に・わかりやすく・美しく」という意味があります。
ここでいう「忠実」な翻訳というのは、辞書を使って原文に忠実に従い言語を置き換えれば良い、という話ではありません。
というのも、言語の違いというのは文化の違いでもあり、ただ直訳するだけでは文章の意味や意図がまったく伝わらないというケースも少なくありません。
その為、双方の文化や歴史、習慣を理解し、より伝わりやすい語順や比喩等に置き換える必要があります。まず原文を翻訳し、次にその訳文を伝わりやすいよう修正し、更に美しい表現となるよう充実させるという全ての工程を経て初めて「信達雅」な翻訳と言えるのでしょう。
日中翻訳ならプロの翻訳会社へ
日中翻訳の需要は年々高まり、ビジネスで必要な資料作成や商品カタログ、公的機関で使用する文書はもちろん、最近ではエンターテイメント、特にゲームに関連した翻訳が急激に増えています。
単に言語の能力だけではなく、そこにビジネススキル、更に専門知識や情報(法律、歴史、観光、技術、スポーツ、出版、映像、貿易等)といったものも兼ね備えているが求められる時代。
2022年現在、AI翻訳や機械翻訳の精度も上がり、多くの人が利用するGoogle翻訳ではテキストだけでなく音声や手書き入力での翻訳も可能と無料とは思えない程の機能を備えていて、旅行や趣味で使用する日常会話などの翻訳結果に関しては十分な機能を果たしている大変便利なサービスですが、「信達雅」に則った日中翻訳を行うということはまだまだ難しい状況にあります。そこでおすすめなのはやはりプロの翻訳家の力を借りるという選択でしょう。
JOHOには日中(中日)翻訳に関しても中国本土、台湾を中心に様々な地域の中国語に精通し、ビジネススキルはもちろん複数の専門分野を持つ翻訳家が多数在籍しています。
「信達雅」に則り、高品質な日中翻訳サービスを提供している他、多言語翻訳会社でもありますので英語やフランス語はもちろん様々な国の言語に対応しております。
お見積りは無料です。ぜひお気軽にお問い合わせください。