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アラビア語翻訳のコラム

エジプトで使われるアラビア語は標準語?方言?

2024年01月23日

27ヵ国で公用語となっているアラビア語

アラビア語は英語、フランス語に次ぎ、世界で3番目に公用語としている国が多い言語です。
その数は中東諸国を中心とした27ヵ国。
大きな石油資源により国連でもアラビア語の発言力は高く、世界的にその重要性は高くなっています。
そんなアラビア語ですが、公用語として使用されていても当然すべてが標準語という訳ではなく、国や地域によって方言に分類されているものもあります。
その中で今回取り上げるのは「エジプトで使われているアラビア語」。所謂「アラビア語エジプト方言」と呼ばれている言語です。

エジプトのアラビア語は方言なの?

エジプトの首都であるカイロで話される口語を「アラビア語エジプト方言」と呼んでいます。
しかし「方言」という名が付きつつも、中東においてカイロは映画やテレビ番組、音楽などのエンターテインメントの中心に位置していることから、事実上このアラビア語エジプト方言が標準語として扱われ、エジプト以外の国でもエジプト方言を理解できるアラビア人が多くいるようです。
ちなみに標準語(正式アラビア語)のことをフスハーと言い、方言のことをアンミーヤと言います。

エジプトのアラビア語の特徴

エジプトで話されるアラビア語には他のアラビア語と違いどのような特徴があるのかを紹介していきましょう。
まずは発音です。
フスハーでの”/ʤ/”の発音が、エジプト方言では”/g/”になります。実はピラミッドで有名な「giza」もエジプト方言の発音で、正式には「jiza」になります。
この他にも複数の発音がエジプトでは異なります。
文法にも違いがあります。フスハーではVSOであるのに対し、エジプトではSVOの語順になります。
また、フスハーや他の地域のエジプト語の多くで先頭に付く疑問符「?」もエジプトでは日本語と同様に文末に付くことが多いことも特徴的です。
語彙自体にも違いがあり、エジプト方言では英語やフランス語、トルコ語など外国語から由来する単語が多くあります。

翻訳の際はどこに向けたアラビア語なのかが重要

以上のように、アラビア語とひと言で言ってもエジプトで使われるアラビア語と標準語ではかなり違いが見られます。
そのため、翻訳を行う時に安易にGoogle等から提供されている無料の機械翻訳サービスを利用すると、求める結果が表示されていない可能性があるのです。
翻訳を行いたいアラビア語が標準語なのか、エジプト方言なのか、またはその他の方言なのかを明確にし、対応できる翻訳会社に依頼をすることをおすすめします。
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